以下はTBMMの新たな会期に際し行われた開会式の注目点である。
トルコ大国民議会(TBMM)のイスマイル・カフラマン議長は、開会式で、「我が国の歴史上初めての、そして世界の歴史においてもまれに見る悲劇が起こった。トルコ国民のDNAには勇敢さと剛胆さ、勇気がある」と述べた。
7月15日以来修復が続いている国会本館の破損の痕跡は、開会式が可能な段階まで取り除かれた。
国会の入り口では、軽防空システムを備えた警察の装甲車や暴動鎮圧装甲車(TOMA)、特殊作戦チームが任に当たった。カウンター攻撃チーム(CAT)はロビーまで入って特別警備に当たった。
■参謀本部の部隊
国会の入り口では、参謀本部司令部から派遣された160人の儀仗兵がエルドアン大統領を出迎え、見送った。
7月15日以降トルコ国軍(TSK)の新組織設立は総会に戻された。参謀総長フルスィ・アカル大将は、軍司令官らとともに以前と同様特別席から会議を傍聴した。軍警察総司令官ヤシャル・ギュレル大将は、官僚に割り当てられた特別席でセラミ・アルトゥノク警察総長とともに座った。
総会の議場に入る際、公正発展党(AKP)および民族主義者行動(MHP)と共和人民党(CHP)のグループの一部は、大統領を起立で迎えた。CHP党員は全員、エルドアン大統領が退席する際起立しなかった。去年起立した国民の民主主義党(HDP)党員らは入室時にも退室時にも起立しなかった。
同行の国会議員に通常は着席を指示するエルドアン大統領が今回はそれを忘れたため、アイシェヌル・バフチェカプル議員は45分間の演説を起立したまま待機した。
■バイカル元CHP党首から抗議
アンタルヤ選出議員のデニズ・バイカル元CHP党首は、エルドアン大統領が演説する際議場を離れた。バイカル元党首は、この理由をヒュッリイェト紙に次のように説明した。「大統領が国会に来た際私は起立した。その地位に敬意を表した。しかしローザンヌ条約に関する彼の言論に抗議するため演説を始めた際議場を後にした。」
大統領は演説の後、閣僚会議の後ろの部屋で短いトップ会合を招集した。エルドアン大統領は、ユルドゥルム首相、カフラマン議長、アカル参謀総長と軍司令官らと会議を行った。
■アルコールなしのレセプション
近年、実施すべきか否かがしばしば議論の的となっているTBMMのレセプションは、今回は音楽とアルコールなしで実施された。イスマイル・カフラマンTBMM議長の着任後行われた初のレセプションでこれが適用されたことは、非常に議論された。カフラマン議長は、なぜアルコールがないのかとの問いに、「特別な状況はない。全て通常通りだ」と答えた。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:41352 )