■「表現の自由」 100名のアーティストがベイルートに終結
【ベイルート:本紙】
レバノンは政治的、社会的な危機に瀕している。そうした中、文化と芸術の重要性を強調するために、コンテンポラリー・パフォーミングアーツ国際ネットワーク(IETM)は、レバノンやアラブの文化団体との共催で、アジア・サテライトミーティングを開催した(2016年10月6日から9日まで)。世界各地のIETM会員やおよそ100名の芸術家や知識人が、表現の自由をテーマに討論するために参加する。同会合には表現の自由を主軸とした多様なシンポジウムやパネルディスカッションが行われる。さらに、それらのイベントでは、地中海地域における芸術家運動の自由のような文化的営みや文化政策、そして表現の自由と意思表明に影響を与える資金調達といった側面が触れられる。
シンポジウムには芸術家との会見や、レバノンやアラブ世界のアーティストによる劇や舞踊の上演、さらに映画の上映や文化団体への訪問が盛り込まれている。また芸術家との会談は、表現の自由への支持を求める国際的なキャンペーンと並行して行われる。世界中のあらゆるアーティストが、レバノンにおける検閲制度の改革のために行動や活動を組織し、や、地中海地域における類似したキャンペーンを支援することが目的だ。
さらに、ベイルートでの会合と同時にIETMは、表現の自由を目指す国際的キャンペーンを行う。その中でIETMは、世界的に影響力のある知識人と芸術家に対し、今回のレバノンでの祭典と連携しながら、彼らの母国で文化活動を組織するよう呼びかける。このキャンペーンは、レバノンと南地中海地方における芸術活動への検閲制度改正イニシアチブに対するIETMの支援の一環として行われる。
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( 翻訳者:二見咲穂 )
( 記事ID:41358 )