フェトフッラー系テロ組織(FETÖ)によるクーデター未遂事件のあと発令された非常事態法(OHAL)の延長を、昨日の閣議は採択した。大統領府で行われた会議で、閣議は国家安全保障議会の提案に合わせて、非常事態法を10月19日から3カ月延長するとした。
7月15日のクーデター未遂事件のあと、5回目となる大統領府で行われた閣議は、国家安全保障議会で扱われた非常事態法を3カ月延長するという旨の提案を採択した。会議のあとの会見でヌマン・クルトゥルムシュ副首相は、非常事態法が90日延長されることを明らかにし、要約すると以下のように述べた。
■うまくいきますように
今現在施行されており、10月19日で終了するはずであった非常事態法の90日間の初めての延長は、10月19日の深夜1時から90日の期間、非常事態法を継続するという決定である。この方針の決定は国家安全保障議会が先週の木曜日行った会議で取り決められた提案である。第20回閣議でこの提案に合わせて非常事態法をもう一度延長、3カ月、90日間延長する決定がなされた。うまくいきますように。
トルコは、フェトフッラー系クーデター組織をはじめとするすべてのテロ組織と決然と戦い続けていく。このため、トルコで必要とされることは何でも、EUの表現を用いれば、国家がテロ組織を排除するために必要なことは何でも、この措置が講じられよう。非常事態が与えている法律上の可能性を活かして、この過程は最短期間で成功裡に完了するであろう。
■諜報が扱われた
諜報機関に関する作業が続いている。今日行われた諜報に関する報告は、テロとの戦いにおける諜報およびこの諜報の性質、諜報機関間で共通の場所に集まって共有するというテーマであった。
■エルドアン大統領「12カ月でも足りない」
クーデター未遂事件のあとの7月20日に招集された閣議で、3カ月間の非常事態法発布が決定され、7月21日に施行された。エルドアン大統領が議長を務めた最新の国家安全保障議会で非常事態法3カ月延長の方針を閣議へと提案した。エルドアン大統領は、第27回街区長会議で、非常事態法の3カ月間の延長がトルコの利益となることを述べ、「おそらく12カ月でも足りないだろう」と述べた。
■5万人の教師が省のメンバーに
ヌマン・クルトゥルムシュ副首相は、議会で成立した非常事態に基づく諸政令(KHK)委員会に関して、「非常事態に基づく諸政令を出す権限は、非常事態法の範囲内ですべて政府に属する。私たちがここでやりたいことは、もし他の政党がこの問題に関する確認、意見があれば、それらを伝えることだ。また、この過程がより円滑に進み、より多くの協力のもとで実行することを確保している。そうでなければここでは権限は断続的なものではない」と話した。
クルトゥルムシュ副首相は、「国民教育相省は10月9日の会見をもって、2万人の教師を採用するという朗報をお伝えしたい。この教師たちの出立に際しては教育の最優先地域へ任命されることも発表します。昨年、2月には3万人の教師が国民教育相省に採用され、見習い期間の教育を修了した。3万人の教師は、この教育年に国民教育に正式採用となった。このようにして、今回の2万人とあわせ5万人の新しい教師 たちが国民教育相省のメンバーとなることをお知らせしたい」と述べた。
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( 翻訳者:大畠梨紗子 )
( 記事ID:41360 )