ゴマ収穫最盛期ー日本へ、寿司屋へ
2016年10月05日付 Milliyet 紙


ムーラ県ウラ郡のギョクオヴァ地区では、トルコで最も質の良いゴマが伝統的な方法で生産されている。地域の気候のおかげで油の含有率が高く、風味がとても良い金ゴマは日本人に需要がある。

ギョクオヴァの伝統的な方法で作られるゴマのここ数年の最大の輸出先は日本である。日本人は伝統料理である寿司を作るのに使うゴマの質と味に重きを置いている。このため、収穫の時期にトルコではギョクオヴァのみで用いられる伝統的な方法で作られるゴマを買いに来るのである。

トルコの伝統的な方法でゴマがつくられるギョクオヴァで収穫が始まった。日本人やギリシア人をはじめとした多くの外国人が買うゴマは「在来種」であり、地理的表示のための作業が始められたことが分かった。ウラ郡食糧農業畜産局長のスレイマン・クルナズ氏はトルコではギョクオヴァでのみ伝統的な方法でゴマが作られていることを明かした。ギョクオヴァ盆地の9万アールの土地で1000トン近くの生産が行われていると述べるクルナズ氏は「生産物のすべてが地元の唯一の種の金ゴマで、伝統的な方法で作られている。草取り、手での収穫、刈り取られた後束にして乾燥させること、この季節には振り落とされ、収穫が行われること、どれも伝統的な方法である。我々の郡では有機栽培の生産が徐々に発展している。今年は約50トンの有機ゴマが穫れるであろう。種は我々の地元の種である。取引先が我々の種を好むわけは、油の含有量と風味の良さだ」と話した。

ギョクオヴァではゴマに水をやらずに育てると話すクルナズ氏は「土壌のつくりがこれに適している。1日中吹く海からの風の影響で私たちのゴマはよりよい風味を持ち、より高い油を含有している。ここ数年は日本からも我々の郡にゴマを買いに来る。ギョクオヴァのゴマは特別なゴマといってよい。地理的表示のため、ムーラ商工会議所とともに準備を開始した」と話した。

オーガニックにもかかわらず、ギョクオヴァのゴマは私たちから安く買われて10倍以上の値段で売られると話す農家のサリフ・ケセンさんは「農薬は使えない。コストはかかるが我々の土地をクリーンに保つため頑張っている。作業は大変だが見返りは得られない。いくらかの取引先は生産者が提示するままの値段で合意した。数年前3.5リラで売っていた我々のゴマは、市場では27リラで売られていた。国の将来にとって最悪なことに、私たちの後の世代が農家をやらないのだ。なぜなら魅力も収入も少ないからである。若者らはこの仕事をしたがらない」と言う一方、他の農家のムザッフェル・ミュジェッキさんは「農薬を使えない。伝統的な方法で生産している。我々の土壌は豊かで、我々は愛を込めて耕している」と話した。

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( 翻訳者:奥村 茜 )
( 記事ID:41368 )