エジプト:カイロ大学は全ての証明書や書類から宗教の欄を廃止
2016年10月13日付 Al-Ahram 紙

■カイロ大学は同大学が発行する証明書や書類から宗教の欄を廃止

【カイロ:ヒバ・アリー・ハーフィズ】

今日(13日)、高等教育・科学研究省大臣であるアシュラフ・シャイヒー博士は複数の大臣とともに、ファイユーム大学の新設の学部や施設の視察を行った。これに先立って、ファイユーム大学で同大臣を議長に大学最高評議会による会議が開かれた。いくつかの議題が話し合われたが、そのうち最も主要な議題は教育プロセスの進展状況及び整備状況の追跡調査であった。

他方で、カイロ大学は、全ての学部・研究施設・センターにおいて、同大学が発行する書類または学生・職員・教員・助手に関わるあらゆる書類から宗教の欄を取り去る決定を下した。

この決定は、エジプト2014年憲法、大学改革とそれに伴って改正された法律に関する大統領の決定、そしてカイロ大学学長のガービル・ナッサール博士の同意に基づいている。

ナッサール学長によると、この決定の理由は、一部の学部や研究所が特定の学科や大学院の入学者選考のために宗教学と関係のない学部で宗教や宗派に関する記入用紙を印刷し、それを利用して一部の学生を不当に排斥していたと判明したことである。これを受けて直ちに対処すべく包括的な決定が下された。

また同学長は、学生の学習状況説明書は信仰の問題と無関係であり、したがってこの証明書にそれを記載する意義はないと強調し、カイロ大学ではいかなる場合でも学生が同級生との間に差別を感じることがないようにしたいと述べた。

(後略)

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( 翻訳者:高橋 舜 )
( 記事ID:41403 )