ギュレン派連絡用?ByLock使用の国会議員125人、うちAKPは82人
2016年10月27日付 Cumhuriyet 紙

公正発展党(AKP)、共和人民党(CHP)、民族主義者行動党(MHP)、人民の民主主義党(HDP)に所属する総勢125人の国会議員が、電話にByLockをインストールしていたことがわかった。アイドゥンルク紙の報道によると、電話にByLockをインストールしていた国会議員のうち、AKP所属の議員が82人と最も多かったという。残りの議員43人は、CHP、MHP、HDPの所属であると述べられている。

報道によると、情報提供者は、国会議員のリストは流出を阻止するために措置がとられたとし、「しかし、国家諜報機構(MİT)は未完成のリストを提供してくれた。このリストは警察内の多くの部署に配布された。リストに掲載されている者もそれを読んだ。このため、リストに誰の名が掲載されているかは多くの人が知っている」と話している。

■「知る必要がある人に届いている」

情報提供者は、電話にByLockをインストールしていた国会議員の名前が「知る必要がある人に届いている」としたうえで、「これらの国会議員がフェトフッラー系テロ組織(FETÖ)のメンバーかどうか調べる必要がある。なぜなら、FETÖはこのシステム(ByLock)を、AKPとの関係が壊れた2014年以降により多く使い始めたからだ。何人かの国会議員は、この時期より前にこのプログラム(ByLock)を電話にインストールしていた。しかし大部分は、2014年以降にインストールしたことがわかっている」と述べた。

■「追加」という証言

FETÖ捜査を進めている警察と司法関係者は、捜査でByLockが重要な証拠となると述べている。情報提供者は、MİTが提供したリストが未完成だったために、調査に時間がかかるであろうとしており、この状況がFETÖを守ろうとする試みなのかそうでないのかについても調査が続けられていると述べた。この状況で、「リストから数人の名が消え、数人が追加された」という証言が浮上している。この問題で重要なヒントに辿り着くのにMİTに注目が集まる中、近いうちに新たな進展が起こりうるだろうと注目されている。

■首相、うわさを否定

ビナリ・ユルドゥルム首相は、先日日曜日、アフィヨンでの演説で、AKP内部でByLockを使用した国会議員がいるといううわさを否定した。ユルドゥルム首相は「大臣や国会議員がByLockを使っているというが、大嘘だ。どうして我々の国会議員や大臣がByLockを使っていようか、どうしてテロに関わっていようか、どうしてFETÖのメンバーであろうか」と述べた。

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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:41497 )