■イスラエルはエルサレム併合のステップを加速させる
【ラーマッラー:本紙】
占領地エルサレムのイスラエル行政当局は先週、市の郊外に工業地帯を設置する計画を発表した。この計画において注目すべきは、この工業地帯が「グリーン・ライン」(イスラエルとヨルダン川西岸地区との間にある分離壁)の両側にまたがって位置していることである。つまりこの計画は、イスラエル側の西エルサレムと1967年以来イスラエルが占領している東エルサレムとの間の境界線を撤廃することを目的としているのだ。
この工業地帯は、ヨルダン川西岸地区のラーマッラー郡サッファー村とバイト・スィーラー村の範囲にまたがっている。この場所は、入植地「モディーン」に至る〔イスラエル〕軍のバリケードに近い位置にあり、先月10月にイスラエル当局が決定したエルサレムにおける一連の入植地拡大計画の一部である。イスラエル当局は、この工業地帯が設置される予定の土地を1991年に接収しており、その面積は310ドゥナムに達する。
これらの計画の中には、イスラエル当局がすでに発表したエルサレム南部の傾斜地における1200の新しい入植者用住宅の建設計画地が含まれている。これは、ヨルダン川西岸地区のバイト・ジャーラーを見下ろす場所にある。イスラエル当局は「エルサレム2020」計画の中ですでにこれらの土地を接収している。この計画は、エルサレムおよびその周辺に設置される入植地において、5.8万戸の住宅の建設を目指すものである。この計画には、ベツレヘムやバイト・ジャーラー、バイト・サーフールのような他の都市、ラーマッラーの村々の土地に設置される同様の入植地における住宅が含まれている。
(後略)
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( 翻訳者:増田瑞紀 )
( 記事ID:41553 )