CHP党首ら、ジュムフリイェト紙強制調査に抗議
2016年10月31日付 Hurriyet 紙


ジュムフリイェト紙への強制捜査で逮捕命令が出されたことについて反感を示した、共和人民党(CHP)のケマル・クルチダルオール党首は、同紙のアンカラ支局を訪問した。また、議員らがシシュリにある本社を訪問し、激励の意を伝えた。クルチダルオール党首は、「フェトフッラー派テロ組織(FETÖ)を撲滅しきれない者たちが未だ国のトップにいる中、懸命に働く新聞記者をFETÖ関連容疑で逮捕するなど、全くの無駄骨だ」とコメントした。

ジュムフリイェト紙の幹部および記者らが拘束されたことを受け、CHPのクルチダルオール党首が同紙のアンカラ支局を訪問した。同党首の訪問を迎えたのは、エルデム・ギュル支局長である。クルチダルオール党首は、アンカラ支局の職員と面会し、報道陣の写真撮影に応じ、その後面会は非公開で継続した。「FETÖを撲滅しきれない者たちが未だ国のトップにいる中、懸命に働く新聞記者をFETÖ関連容疑で逮捕するなど、全くの無駄骨だ」とコメントした。

クルチダルオール党首は、アンカラ支局での面会のあと、次のようなコメントを発表した。「7月15日クーデターに対しては、我々は共通の姿勢を示した。これを広げていかねばならないこの時に、私たちは逆クーデターに直面している。クーデターを口実に、メディア対して圧力がかけられるなどの事態に直面している。議会から選ばれた担当者とともに臨時法を発令し、事実上の憲法改正を発議した。こんにち、トルコがこのような状況に直面していることの責任の一部は、憲法裁判所にある。憲法裁判所が従来の法的判断を護持できていれば、このような状況が現在生まれるはずはなかった。」

■国会議員らによる訪問

CHPのイスタンブル選出のバルシュ・ヤルカダシュ議員、同県選出セズギン・タンルクル議員、マフムト・タナル議員、セリナ・ドアン議員、アリー・シェケル議員、クルチダルオール党首の主任顧問エルドアン・トプラク氏、ジェマル・ジャンポラトCHPイスタンブル県支部長などのグループが、シシュリにある[ジュムフリイェト紙の本社が入ったビルを訪問した。
訪問後にコメントを発したジェマル・ジャンポラトCHPイスタンブル県支部長は、「ジュムフリイェト紙を管財人から守る」と述べた。党として屈服しないと述べる同支部長は、「CHPは、その声をより高らかに、力強く通り中に響かせるのだ」と話した。
政府はFETÖを放置して野党に目移りしていると述べるジャンポラト支部長は、「ジュムフリイェト紙の閉鎖を許さない。ここでの真の目論見は、ジュムフリイェト紙を管財人の手に渡すことだ。われわれはジュムフリイェト紙を管財人の手に渡すことを認めない。われわれはジュムフリイェト紙を、この反動勢力の手に渡すことを認めない」と述べた。

■「ジュムフリイェト紙がPKK(クルディスタン労働者党:非合法)やFETÖと結託することはない」

新聞を代表して、アイシェ・ユルドゥルム記者がコメントをした。拘束されたジュムフリイェト紙財団の幹部の名を一人一人数え上げたユルドゥルム記者は、「逮捕決定は重大な不法行為だ。そして冤罪である。ジュムフリイェト紙がFETÖやPKK、KCK(クルディスタン社会連合)と結託したことはなく、できるはずもない。クーデターを正当化したなどという馬鹿げた罪状は、それに誘導しようとする者たちの汚点である。」

■オルハン・エリンチ氏も新聞社に

ところで、家宅捜索を受けたが高齢のために拘束をまぬかれたというジュムフリイェト紙財団幹部長および特許保持者のオルハン・エリンチ氏も、午前10時に本社へ出勤した。エリンチ氏は、本社の裏口から出勤し、自室へ入った。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:今城尚彦 )
( 記事ID:41556 )