公務員のスカーフ、あごひげ解禁
2016年11月11日付 Cumhuriyet 紙


トルコ国軍で働く3万人の文民の公務員に対し、新しい制度が施行された。本日(11月11日)以降、女性職員はスカーフを付けて、男性職員はあごひげを剃らずとも、業務を行うことができるようになる。男性に関しては、夏はノーネクタイで、またジャケットを着る必要もなくなる。

1982年に施行された「公的組織・委員会に勤める公務員の身なり・服装に関する規定」の第6条項が変更された。これにより、トルコ国軍、軍警察総司令部、沿岸警備司令部に勤める文民の公務員らは、第657号の公務員法の適用範囲に含まれる公務員らが準じている服装規定に含まれることとなった。

1982年の閣僚会議の決定に伴い制定されたこの規定は、『公務員が、アタテュルクの革命とその原則にふさわしい、洗練され、過剰ではないシンプルな身なり、衣類を身にまとい、また服装において統一感のある状態を保つことを』目的としている。

規定の第6条項は、『警察業務にかかわる者たち、裁判官、検察官、トルコ国軍に従事する者たちは、関係組織や委員会による特別規定で明記される事柄に従うこと』という文言を含んでいた。これにより、トルコ国軍内の文民の公務員らも、服装に関しては軍人らの規定に従っていた。

■3万人の文民公務員に影響

しかし本日付の官報で発表された規則の変更に伴い、トルコ国軍、軍警察総司令部、沿岸警備司令部に勤める3万人の文民の公務員は、今後、女性はスカーフを付 け、男性はあごひげを剃らずとも業務を行うことができるようになる。男性はまた、夏場も義務であった『ネクタイ』着用のルールが取り除かれた。

■文民公務員組合より声明

文民公務員組合の代表を務めるセルダル・ドゥルスン氏は、次のような声明を発表した。

「トルコ国軍では未だ、いくつかの事柄で自由が規制されている状態だった。 我々は服装の自由が当該の組織でも認められるよう、何度も会談を設けた。規定の改変を喜ばしく思っている。軍事組織において勤める文民の女性公務員は、スカーフを付けて仕事に向かうこともできるし、付けずに向かうこともできるようになる。男性公務員は、ひげをあごまで延ばすことができるようになる。夏場は襟元の空いたシャツで、すなわちノーネクタイ、ノージャケットで業務を行うことが可能である。しかし冬場に関しては、ネクタイ・ジャケット着用がすべての公務員に義務付けられている。」

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( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:41584 )