2016年11月17日付 al-Hayat紙
■イラク軍のモースル中心部への侵攻間近
【ニネヴァ発:バースィム・フランスィース】
イラク人民合同軍は、モースル西側の要衝へと大きく進軍した後にタッル・アファル空港を攻略したと発表した。またテロ掃討軍は、同市中心部への突入が間近であることを明らかにした。一方、軍がこの二週間に奪還したいくつかの地区へは、治安がほぼ回復したのを受けて人道支援の第一陣が送り込まれた。
軍合同司令部は、一昨日、攻撃地域に民間人がいることや、地下通路網に潜伏するテロリスト側が奇襲や連続的自爆攻撃をしかけてくることを理由に軍事作戦を中止するようなことはないと述べた。
イラク人民合同軍の広報部は、昨日の声明において「我が軍は、モースル西側の要衝における軍事作戦の第三段階において、砲撃目標となっていたタッル・アファル空港の2キロ先のタッル・ラムジュ村を解放した後に同空港を軍事的に攻略した。さらにタッル・サウバーン村とタッル・シャヤーン村も解放し、またハダル郡とタッル・アブタ村を孤立化させた」と述べた。声明はさらに次のように述べた。「ダーイシュのテロリストたちは、我が軍に威圧されて出されたタッル・ハダル・エリヤースへ向けて撤退せよとの組織の命令に従って村から撤退した」。ある治安関係者の話によれば、それと同じ頃に、タッル・アファル郡の最西端に位置するハムラという小さな村からもダーイシュの武装勢力が撤退したという。
イラク人民合同軍は、モースル西方60kmに位置するタッル・アファル郡の制圧をめざしている。同地域は、シリアのラッカからの支援を継続的に受け入れるための交通の最重要拠点と見なされている。
(後略)
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( 翻訳者:博田 智 )
( 記事ID:41616 )