今日(19日)ビナリ・ユルドゥルム首相は、大きな論争を巻き起こした「性的暴行罪の審議」に関して、公正発展党(AKP)の提案グループに対し野党との協議を指示した。AKPより提出されたこの審議案は、大きな論争を巻き起こした。共和人民党(CHP)や民族主義者行動党(MHP)、女性団体、そしてソーシャルメディアからも反発が出た。
(これを受けて)ビナリ・ユルドゥルム首相は、この「性的暴行罪審議」に関し、AKPの提案グループに野党との協議を命じた。
■この審議案とは?
「トルコ大国民議会議長に提出された法案における暫定条項第1条に対し、以下に記載する意見を追記することを提案する。」
「(2項)強要や脅迫、詐欺、あるいは意思表示に影響を及ぼす他の理由なしに、2016年11月16日以前に起訴された性的暴行罪の内、被害者が加害者と婚姻関係にある場合は、刑事告発の延期、または刑が確定されている場合でもその刑の執行延期の決定が下される。(現在の法の下では)消滅時効の期間内に婚姻、または加害者が責任をとることで事件が終結した場合でも、加害者に関する刑事告発、あるいは刑の執行は継続される。この条項が適用されれば、加害者に関する刑事告発の延期、または刑の執行延期が決定されることにより、罪状が確定された者、あるいはその犯罪行為に寄与した者らに関し、公訴の削減または刑執行の撤回が決定されることとなる。」
議会に提出されたこの審議案は、CHPやMHP所属議員らの異議申立にもかかわらず、第1回目の投票では賛成された。野党議員らからの公開投票の要望を受けて実施された投票では、184票の可決ラインに到達しなかったこの審議案は、火曜日に再度審議されることが予想されている。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:41625 )