■クルド地域の政党同士が同地域の状況悪化の責任を巡って非難の応酬
【スレイマニヤ:本紙】
クルディスタン民主党(KDP)とゴラン党の間で政治的危機が拡大した。これまでに政府が閣僚4人を解任し、さらにKDPがデモを扇動しているとゴラン党を非難したのを機に、クルディスタン民族議会議長兼ゴラン党員ユーセフ・ムハンマドにイルビル入りを禁止したのを受けてのことだ。一方、昨日イラクのクルディスタン地域第2の都市であるスレイマニヤでは教師、ペシュメルガの治安要員および市民社会組織の活動家たちを含む形でデモが拡大、給料未払いに抗議した。
ゴラン党は16日付のバールザーニー大統領による声明を拒絶した。この声明の中で、同大統領はクルディスタン地域の諸県がイラク連邦政府と直接対峙するようゴラン党が呼びかけたことを非難した。そのうえでこの呼びかけを、ゴラン党によるクルディスタン地域の既成事実化を図る「クーデターの企図」であるとした。一方でKDPは報道声明において「ゴラン党は十分に機会を得た。政府と国会において本来得るはずの割合以上のポストを得た。しかし、同党は相互合意の形成と政治プロセスの対応において不名誉な役割を果たした。これのみならず、同党は国民の運命と財産、そしてクルディスタン地域の政府機関を弄んだのである」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:長谷川健司 )
( 記事ID:41633 )