高等教育機構(YÖK)は19の大学に学長任命を行うと通告し、初の「学長募集」を呼びかけた。任命候補に出願を希望する教授らには、国立大学あるいは私立大学に勤めているかは一切問われない。候補者らは必要に応じて面接に呼ばれる。
高等教育機構(YÖK)は、学長選挙制の廃止後、初の学長募集をおこなった。19の大学の学長候補者らは、「学長候補者情報記入用紙」に必要事項を記入し、学歴と出版物リストを添えてYÖKに申請することになる。研究者らには、国立大学に勤務しているか、私立大学に勤務しているかは問われない。
■最低3年の教授歴
17の高等教育機関では、7月26日から28日の間に学長選挙が行われる予定であったがクーデタ未遂事件以降延期されていた。それらの機関を含む19の大学に学長が任命される。YÖKが呼びかけた概要は以下の通りである。
希望者は11月21日から同月28日の勤務終了時間までにYÖKに申請することができる。申請者は、「教授」職を最低3年務めていること、国家公務員法に基づき国家公務員となるにあたって一切の支障がないこと、学長任命手続きが完了した時点で67歳に達していないことが求められる。
YÖKが任命候補の申請を審査し、YÖK総会が必要に応じて候補者らを面接に呼ぶ。候補者がテロ組織とのつながりがあるか否かも調査され、諜報機関に「安全確認調査」を依頼する。YÖKが適当と判断した3名の候補をリストにして大統領に送付し、大統領は候補者の中から選択して学長に任命する。
■情報記入用紙には何が記載されているのか
「学長候補者情報記入用紙」では任命候補の人物履歴、学歴、管理業務、使用可能言語、所属組織、出版物、国際経験などの情報が求められる。また、学長を志望する理由、学長としての展望を判断するための3つの論考、申請する大学に関して想定している2つのプロジェクトあるいは計画案についての情報も要求される。
■任命待ちの大学
学長選挙が延期された、アール・イブラヒム・チェチェン大学、アルダハン大学、アルトヴィン・チョルフ大学、バルトゥン大学、バトマン大学、ビトリス・エレン大学、チャンクル・カラテキン大学、ギュムシュハーネ大学、ハッキャーリ大学、ウードゥル大学、カラマンオール・メフメトベイ大学、クルクラーレリ大学、キリス・イェディ・アラルク大学、ネヴシェヒル・ハジュ・ベクタシュ・ヴェリ大学、オスマニイェ・コルクト・アタ大学、スィイルト大学、ヤロヴァ大学に加えて、イズミル・バクルチャイ大学、イズミル・デモクラスィ大学で学長が任命される予定である。
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( 翻訳者:金戸 渉 )
( 記事ID:41636 )