■人民動員軍、シリア領内でのダーイシュ追跡を計画
【ニーナワー:バーシム・フランシス】
人民動員軍はモスル西部タルアファル郊外にある重要地点を掌握した。またシリア内でのダーイシュ追跡はイラクとシリア両政府を通した調整次第になるだろうと明らかにした。一方、クルド人高官はダーイシュの指導者アブー・バクル・バグダーディーが自身の動向を秘密裏にするために多くの側近の処刑を命じたと強調した。
タルアファルはイラクのニーナワー県とシリアの間に160㎞以上にまたがって位置しており、モスルの中心部からおよそ65㎞離れている。またタルアファルはイラクとトルコ間の係争地点でもある。トルコは、人民動員軍がシーア派とスンナ派のトルクメン人が大多数を占めるタルアファルに進軍した場合に「措置」をとると脅した。
また人民動員軍の指導部は昨日、声明の中で「モスル攻勢の第4段階は、タルアファルをダーイシュの汚染から解放するに先立ち、同地域を完全包囲しモスルから分離させることを目的として実施される」と発表し、「南シャリーア村と北シャリーア村の二村を奪還した」と強調した。
軍の高等消息筋は「人民動員軍はタルアファル周辺にあるハダルイリヤース地区、サーイル地区、タルアスワド地区を掌握した後、タルアファルから4㎞離れた地点に駐留している」と伝えた。人民動員軍報道官のアフマド・アサディー氏は昨日「我々とイラク軍によるシリア領内におけるダーイシュとの戦いへの関与は、シリアとイラク間の調整如何で決まる。我々は非公式の諸組織ではなくシリアの公式政府を通じてシリアに対応する」と述べた。一方、イラクの法治国家連合の議員ムアッファク・ルバイエ氏は「シリア政府との合意があろうとなかろうと、戦略的見地に立つ限り、シリア内でテロ組織を追跡する権利がイラクにはある」と強調した。
(後略)
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( 翻訳者:朝武絢奈 )
( 記事ID:41639 )