シリア:アレッポ東部の住民を「親善試合」にご招待
2016年11月25日付 al-Hayat 紙

■アレッポ東部と西部の間の「親善試合」

【ロンドン:本誌】

シリア政府は、広告やテキストメッセージを通じて、アレッポ東部の包囲された地区の住民に、アレッポ西部の政府軍支配地域にあるハムダニーヤ競技場でのサッカーの「親善試合」を観に来るよう呼びかけた。

広告の一つには以下のように書かれていた。「アレッポ東部地区住民の親愛なる皆様。私たちは木曜日(昨日)の正午12時にハムダニーヤ地区の競技場で行われるサッカーの試合に皆様が観戦し、参加することを呼びかけます。」その広告には、サッカーをする一人の姿と、二つの手が互いに握手する絵が描かれていた。

サッカーは、アレッポで最も人気がある競技である。

これら広告に加えて、ヘリコプターが紙の案内状を投下し、アレッポ東部にある携帯電話に向けてテキストメッセージが送られた。それらの一部は英語で書かれていた。それらメッセージの一部は、「武装勢力」にも「試合」への参加を呼びかけた。試合が行われる競技場は、過去2ヶ月の2回の攻撃によりイスラーム系諸部隊や反体制派が制圧しようとしていた地区にある。

「ロシア・トゥデイ」のサイトは昨日、以下のように示唆した。シリア政府軍は、「アレッポ市東部地区の武装勢力に対し、住民の中で退去を望む者には誰であれ、彼らを人質や人間の盾にとることなく〔退去することを〕認め、政府が設置した通過地点から地雷を撤去することを」呼びかけた。これは、アレッポ東部にいる民間人が、ロシア軍が設置した西部地区に抜けるための通過地点を通じて退去することを拒否したことを背景としている。

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( 翻訳者:高橋宗平 )
( 記事ID:41659 )