アリー・ハーメネイー
■ハーメネイー:アメリカの制裁延長は制裁の決定段階よりも一層危険だ
【テヘラン:ムハンマド・サーリフ・サダギヤーン】
イラン「イスラーム共和国」の指導者アリー・ハーメネイー氏は、合衆国による対イラン経済制裁の延長は、核合意に達した後に出てきたものであることから、制裁を宣言した時期よりも「一層危険」な段階にあるとの見解を示した。このことは、アメリカの下院議会が、イランの石油関係企業との取引を禁じる「ダマト」法を延長する手続きをとったことを指している。〔訳注:ダマト法は、1996年に成立した「イラン・リビア制裁法」のことで、提案したアルフォンセ・ダマトAlfonse D’Amato上院議員の名からこう呼ばれる。〕
ハーメネイー氏は、昨日のイラン海軍の国民の日に際した海軍司令部との会談において、いくつかの作業の実現を性急に行うことは、すでに実行された作業の詳細な検討を行う機会を与えないとみなした。これは、政府が核合意を性急に行うことにより、その中で経済制裁の解除の仕組みに関するより詳細な検討範囲を拡大していないことを明確に指摘している。
また、ハーメネイー氏は海軍司令部に、自由な水域の深みを確保するために海軍力の増大を求めた。
他方、ゴム市の聖職者審理特別法廷は、アフマド・モンタゼリー氏に禁錮21年の刑と宗教学者の衣服着用の禁止を下した。同氏は、数年前に死去した分派の権威ホセイン・アリー・モンタゼリー氏の息子である。
(後略)
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( 翻訳者:新宅涼 )
( 記事ID:41671 )