■モスルにおける人道危機への国際的な警告
【バグダード:ロイター】
国連は本日(火曜日)、モスルの最貧世帯が食べ物を確保するために困難に直面していることを示す指標があることを明らかにした。これは、イラクにおける「イスラーム国」(ダーイシュ)の支配下にあるモスル市に対してアメリカが支援する攻撃の結果、食糧価格が高騰したことによる。
イラクにおける国連人道問題コーディネーターのリズ・グランド氏は、以下のように述べた。「貧しい世帯が食卓に十分な食糧を用意できないという困難に直面していることを示す基本的な情報が上がってきている。これは非常に心配なことだ。」
イラク政府軍とクルド軍は、北、東、南からモスル市を包囲し、「人民動員隊」が西から接近しようとしている。先週、「動員隊」は、シリアにおける〔イスラーム国〕組織が支配する地域からのモスルへの支援ルートを断ち切った。
グランド氏は加えてこう述べた。「最悪の場合、モスルで現在困難に直面している貧困世帯は、今後一層厳しい困難に見舞われることが予想される。モスル解放までの期間が長引くほど、これらの世帯が直面する困難は増すだろう。」
攻撃の開始から6週間が経ち、東側から接近したイラク軍はモスル市の4分の1を制圧し、同市中心部を流れるティグリス川岸まで進軍を試みている。アメリカが主導する同盟軍は、10月17日始まった同市攻撃への航空支援を行っている。
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( 翻訳者:中山玲 )
( 記事ID:41679 )