シリア:イスラエルがダマスカス郊外を空爆
2016年12月01日付 al-Hayat 紙

■イスラエルがダマスカス郊外を空爆

【ダマスカス、ロンドン:本紙、AFP】

シリア国営通信(SANA)が、軍消息筋の話として伝えたところによると、イスラエルの戦闘機が水曜日未明、ダマスカス郊外にミサイル2発を発射したが、この攻撃による負傷者はなかった。また、同消息筋によると「敵国イスラエルの戦闘機は本日未明、レバノン領空からミサイル2発を発射し、それらはダマスカス西部郊外サッブーラ地区に着弾した。この攻撃による負傷者はなかった」。

SANAによると、同消息筋は「空爆はシリア・アラブ軍の戦果から注意をそらし、崩壊しつつある複数のテロリストどもの士気を高めようとして行われた」と述べた。

空爆は「ヒズブッラー」の武器搭載車列、シリア正規軍第4師団の武器庫を標的としたものであったとの風数情報が錯綜した。SANAが伝えたところによると、「ヒズブッラー」の「戦争広報局」は何らの説明もなく、シリア軍筋の声明を発表しただけであった。

ミサイル2発の発射が行われた2日前には、イスラエル軍が、日曜日深夜から月曜日にかけて、複数の戦闘機によりゴラン高原に空爆を行ったと発表した。それに先立って、イスラーム国とつながりのある複数の武装集団が、このシリア領ゴラン高原のイスラエル占領地域に駐留するイスラエル軍の兵士たちに発砲を行った。

そしてまた、イスラエル軍戦闘機は9月にもシリア軍の複数の拠点を標的とした。これに先立ち、意図せず占領地に向けて発砲がなされていた。

誰が発砲しようと、イスラエル軍は、シリア領の占領地での発砲の責任がシリア軍にあると非難している。

1967年6月の戦争以来、ヘブライ国家は(北東の)シリア領ゴラン高原のうち、およそ1200平方キロメートルを占領している。また、イスラエルは1981年に、国際社会が承認していないのにもかかわらず、同地の併合を宣言した。そして、およそ510平方キロメートルがまだシリアの主権下にある。

(後略)

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( 翻訳者:竹田悠人・滝瀬晏子・藤木郁理 )
( 記事ID:41685 )