■ヨルダンで近親婚が減らない
【アンマン:マーヒル・シャワーブカ】
近親婚によって引き起こされる遺伝子疾患の危険性とそれに対する啓発キャンペーンにもかかわらず、公式な統計によればヨルダンにおける近親婚の割合はいまだに婚姻全体のおよそ40%を占めている。
社会開発省のスポークスマン、ファワーズ・ラトゥルート博士が言及したその統計によると、すべての婚姻のうち約40%が親族間で生じている。また「イプソス研究所」は先日、ヨルダン人同士の婚姻関係に関する一連の統計を発表し、4割の人々が従来的な婚姻を好んでいると示した。
ヨルダン国内の結婚専門慈善団体「アファーフ(純潔)」の会長ムフィード・サルハーン氏は、伝統的結婚の割合が減少しない理由として、〔結婚相手に〕親族内で出会う可能性が最も高いことを挙げた。殊に閉鎖的で人口集住地域から離れた社会においては、女性は他人との社会関係が希薄であり、特に働いていない場合、他人との関わりが弱かったり、あるいは、関係がそもそも存在しない。このような社会では一部の人々は、互いに保障し協力し合うために近親婚を望み続けている。この種の婚姻では、特定の相手を求める気持ちが強いことから、出費も最小限で済むことを忘れてはならないだろう。
近親婚を親族内の繋がりを強めるものであるとみなす人がいる一方で、近親婚は夫婦間に起こりうる相違が親族間の不和を生むとみなす人もいる。
(後略)
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:二見咲穂 )
( 記事ID:41686 )