ドル相場、注目の一週間
2016年12月04日付 Hurriyet 紙


外国為替レートで高騰傾向が続いている。ドル/トルコリラ(TL)レートで、1ドル3.60TLレベル以上では3.70~3.75TLが次の抵抗線、後退時では3.45TLが最初の支持線だ。ユーロ市場においては、3.90~4.00TLが抵抗線で、3.83TLを超えない高騰は利益の売却も同時にもたらしうる。

市場では為替レートに基づく変動が続いている。国外でドルの評価が減速しているにもかかわらず、国内市場ではドル/TLレートの高騰が加速している。基本要素であるドルと金利において上昇が見られるのとともに、この状況は国内の課題がさらに少し注目を浴びたことを示している。EUとの間に起こった論争、シリアに向いた地政学的リスク、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の外貨を売ろうという呼びかけによる金利の議論、トルコのもろい為替バランス、そして大統領制を軸とする政治的展開が注視されている。しかし金曜日(2日)に国外市場でのドルの別の下落と長期債権の金利の下落が、国内の圧力を減少させた。国内使用でTLを基準にする経済政策の対策はまだ結果をもたらしていない。エルドアン大統領の「外貨を売り、TLと金を買おう」という呼びかけの影響が見られるようになるだろう。いくつかの外国の投資銀行がドル/TL情勢に利益を認識するようにする情報が重要だ。石油価格と連邦準備制度(FED)が注視されている。石油減産に向かうというOPECの決定による原油価格の上昇が、今後経常収支の赤字とインフレの可能性に悪影響をもたらすことは、FEDの利上げが期待される12月14日の会議とイタリア国民投票の結果によって重要な要素となりうる。トルコ資本市場では11月に外国人の売却が26億ドルに達している。外貨の高騰、下落する株価の展望、株価の反発は、外貨における利益の売却をもたらした。しかし不明瞭さと期待の不足によって慎重な見方が守られている。


■売りが見られる

ドル/TLレートで高騰傾向が続いている。最初の抵抗は3.59~3.60TLだが、このレベルへの動きにおいて再び売りが見られる可能性がある。3.60TLレベル以上では3.70~3.75TLが次の抵抗点だ。後退では、3.50~3.45TLが最初の支持線だ。3.45TLレベルでは上昇の動きが力を維持するだろう。上昇の試行は利益の売却に行き着きうる。

■1ユーロは4リラになるか?

ユーロ/TLレートでは高値更新が続いている。最初の支持線は3.70TLと3.65TLのレベルにあり、3.65TLがより重要だ。このレベル以上では高騰の動きが続くことが期待されうる。最初の抵抗は、3.82~3.83TLだ。このレベルでは、売りが見られるだろう。その後の抵抗は3.90TLと4.00TLで、3.80TLを超えられない高騰は利益の売却をもたらしうる。

■株価は72,000ポイント支持

株式市場では維持の努力によって支持線の模索が続いている。最初の支持線が72,000ポイントのレベルにあったが、このレベル以上では反動の買いが見られた。トレンド支持線とされる72,000ポイント以下に留まっている状況では、下落が続くとともに次の支持線は70,500ポイントと68,000ポイントのレベルで見られる。最初の抵抗線は74,500~75,000ポイントのレベルにある。反動の買いが続くためには75,000ポイントが超えられる必要があるだろう。支持点で反動の買いが見られうる。しかし抵抗点のレベルで売りに遭遇する可能性が高い。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:41697 )