■アンカラ・マルマラ号殺人事件の告訴を取り下げる
【ドバイ:本紙】
イスタンブールの裁判所は昨日(金曜日)の晩、2010年にガザの海上封鎖を突破しようと試みたマヴィ・マルマラ号の襲撃事件に関して欠席裁判に掛けられていた4人のイスラエル将校に対する訴訟を取り下げた。
『BBC』及びイスラエルのメディアによると、トルコ人犠牲者の家族の弁護士であったグルデン・ソメズは昨日(金曜日)の晩、イスタンブールでの非公開公聴会の後ツイッター上で将校4人に対する逮捕令状が却下されたとツイートしたという。
「イスラーム人道救助隊」(IHH)のスポークスマン、ムスタファ・ウズベクも訴訟の取り下げを強調した。IHHは以前、イスラエルによる海上封鎖を破るため6隻からなる「自由船団」の派遣を組織したが、その内トルコ人活動家10名がイスラエル軍によって殺されている。
原告側は4人の将校に対する終身刑を要求していた。この4人のイスラエル将校とは元参謀長官ガビ・アシュケナージ、元海軍司令官エリゼル・マロム、元参謀本部諜報局局長アモス・ヤドリン、そして空軍諜報部部長アヴィシャイ・レヴィのことである。
先週、検察がイスタンブール裁判所に対して訴訟の撤回を要請したあとに今般の結審が決まった。起訴撤回は6月にトルコとイスラエルの間で批准された関係正常化の合意の文書を受けてのものである。本合意では、ガザ地区の封鎖を破ろうと進行する船舶が遭遇した事件について、イスラエル国家、国民ならびにイスラエル系諸機関の職員に対し、トルコにおいて訴追を免除することが定められている。
関係正常化の合意の一環として、新駐トルコ大使エイタン・ナエ氏は先週の月曜日、トルコのエルドアン首相に信任状を提出した。そして今日、トルコの新駐イスラエル大使ケマル・オマムがイスラエルに到着する予定である。
エルドアン首相はすでに、外交政策担当政府顧問であったオマム氏を2010年以降空席であった駐イスラエル大使の席を埋めるべく、同ポストに任命したと発表している。また、イスラエルの外務省の任命委員会は数週間前、駐イギリス副大使エイタン・ナエ氏を駐トルコ大使に任命していたのであった。
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( 翻訳者:森山花彩 )
( 記事ID:41733 )