葬儀に参加した大統領およびエジプトの主要な宗教人
■エジプトは殉教者たちに別れを告げる。
【シャーディー・アブドゥッラー・ザルタ】
昨日、アブドゥル・ファッターフ・シーシー大統領は一昨日の(カイロの)アッバーシーヤ地区にあるブトルス大聖堂を標的としたテロの実行犯について、マフムード・シャフィーク・ムハンマド・ムスタファーという名で22歳の人物であることを明らかにした。自爆ベルトにより教会内で犯行を実行したという。またナスル市の無名戦士追悼施設で行なわれた犠牲者の葬儀に参加し、女性一名を含む4名が逮捕され、さらに2名手配中であると語った。
シーシー大統領は、聖マルコの座の総主教であるタワドロス2世とともに、ナスル市の無名戦士追悼施設から教会テロの犠牲者の葬列の先頭を歩いた。そして、すべてのエジプト人にとっての悲しみであるとして、キリスト教徒の同胞に、またすべてのエジプト人に心からの弔意を表明した。さらに、テロの犠牲者に対する弔意は、すべてのエジプト人の弔意であることを示した。
また、大統領は次のように語った。このテロは、わが祖国の敵が経済戦略や複数のテロ行為によってエジプト国民に対して企てたたくらみに失敗し、挫折していることを示していると。大統領は、「エジプト国民は彼らを当惑させた。物価が上がっても、効果なし。米と砂糖を隠しても、効果なし。観光産業をぶち壊しても、エジプト国民を扇動する効果なし。75の教会を破壊しても、効果なし。エジプト国民は扇動されない」と語った。さらに、「(犠牲者の)無念を放置しはしない」と語り、国は犠牲者の無念を晴らすと強調した。
大統領は滞っている裁判に関する諸法の改正を行い、決然とした形でテロに対応するのに必要な立法を行うべく、政府に対しできるだけ迅速に動くよう伝えた。
大統領は、とくにシナイ半島におけるテロへの対応も含め、エジプトはすべての領域で大きな成功を収めていることを強調し、国民に対し、今回の教会テロに関してそれが公安の麻痺から来るものであると語ることのないよう求め、あらためてこの事件が悪徳とテロの勢力による「挫折のなせるわざ」であることを確認した。
さらに大統領は、エジプト国民が一つにまとまり団結している限り、悪徳とテロの勢力はエジプト国民を挫折することはできないと強調した。そしてエジプト国民は善良な、建設と改革の民であり、破壊、壊滅、腐敗の民ではないのだから、勝利するのはエジプト国民であると述べた。
最後に大統領は、改めて全エジプト国民に対し、今回のテロ事件についての弔意を示した。そしてエジプト国民にこう語った。「攻撃は私たちを苦しめ、大きな痛みをもたらした。しかし私たちを打ちのめすことはけっしてできない。私たちは立ち上がり、強くなり、抵抗し、(神の許しを得て)この戦いに勝利することになる。」
(以下、葬儀に参加した要人名省略)
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:八木久美子 )
( 記事ID:41749 )