ギュレンの詩に作曲…音楽家逮捕
2016年12月16日付 Cumhuriyet 紙
アンタルヤ警察局テロ対策部(TEM)の部隊が朝にかけて行った作戦において、フェトフッラー系テロ組織(FETÖ)と並行国家(PDY)のメンバーであり、組織の教育機関における高位の役職で活動を進めていたM.Çという名の容疑者が身柄を拘束された。M.Çは身体検査を終え、捜査のためにテロ対策部へ移送された。フェトフッラー・ギュレン師の詩に作曲をした容疑をかけられている。
容疑者はフェトフッラー・ギュレン師の詩に作曲をし、この詩から「光を示せ」というアルバムを制作したということが述べられており、アンタルヤにおいてFETÖ・PDYに関する捜査の枠内で行われた作戦で身柄を拘束された。容疑者は同時に、フェトフッラー・ギュレン師の教育機関において高位の役職についていたということが明らかにされた。
M.Çがソーシャルメディアで組織のプロパガンダを行っていたこと、政府高官に対して侮辱をしたこと、組織の秘密連絡プログラムとしてByLockを使用していたことが確認され、家宅捜索では組織に関する物品や電子データが押収されたと発表されている。
アンタルヤにあり、FETÖに対する作戦の枠内で閉鎖されたトロス教育組織において、M.Çが音楽教師として勤務しており、フェトフッラー・ギュレン師の詩に作曲をしたことがわかった。
フェトフッラー・ギュレン師の詩からなるアルバム「光を示せ」をリリースしたM.Çは、「すべては君から」「光を示せ」「ああ、信仰 1」「民族の心」「ナイチンゲールの叫び」「私の主人」「人」「君」「金髪の秋」「挨拶をせよ」などが含まれる10~15の詩に作曲をしたということがわかっている。
■ギュレンを聴き、支持した
メフメト・チェリキデミル容疑者は、2015年に出版されたルポルタージュにおいて、アルバム制作の経緯について以下のように説明している。
「私は『世界地図から、コートを着たイイト・アクンジュ』の詩への作曲に取り組んだ。友人たちから素晴らしいといった風に褒められ、他の詩にも作曲を始めた。10~15の曲が出来上がり、これらをアルバムにしようという考えが浮かんだ。勇気を振り絞り、イイト・アクンジュの曲を試しにカセットに録音してみた。ギュレン師に聴いてもらい、その考えを伺う必要があった。カルシュヤカ・ヤマンラル高校の6階で、ギュレン師の聴ける環境でカセットを再生し始めた。ギュレン師はそれを聞き、私たちの隣に来てこれは何かと問うた。R先生・B先生も「我々の友人が努力して作曲をした。よろしければお考えを伺いたい」と言った。客間に案内され、2つの音声をギュレン師に聴かせた。ギュレン師は、曲を聴いて泣いていた。私の作曲活動は成功するかも知れないと話した。手法についても「あなたは私たちの旋律を使い、曲が素晴らしいものになった」と褒め称えた。この表現から理解するに、ギュレン師は手法に関しては、自らの文化に依拠した旋律の構造を好み、そのようなものを欲していた。これはもちろん、我々に愛と情熱を与えた。我々は自らの音楽的手法を発展させながらこの道を歩み続けるべきだ。控えめにしようと努めた作曲において、自らの核となる音楽スタイルを守ろうとした。1人の友人がリードの伴奏をつけてくれた。また、幾人かの私の生徒もアルバムに関して私を助けてくれた」
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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:41772 )