アクバンクは、先日「サイバー攻撃」を受けたことで、イスタンブル証券取引所に対し説明を行った。12月15日夕刻、証券取引所に対し行った説明は、サイバー攻撃を受けたことであることが判明した。アクバンクの発表によると、(サイバー攻撃の)被害は保険の補償範囲にあたり、「当行の財務面に重大な影響を及ぼすことはない」とのことである。
サイバー攻撃は、毎年何十億ドルもの損害をもたらしている。全世界で「優先課題」として扱われる事項は、直近トルコの銀行に対して行われた。攻撃の被害を被ったアクバンクは、本件に関連し12月15日夕刻にイスタンブル証券取引所に対し説明を行った。
■被害は保険の補償範囲
アクバンクは、説明で、「当行が国外に送金関連のコンピューターシステムに対し攻撃が行われた。当行は必要なあらゆる対策を即座に取り、問題なく稼働を続けている。本件を含むあらゆる件において顧客に対する損害、セキュリティ問題は生じていない。本件が当行の財務面に重大な影響を及ぼすことはなく、当行は、金融機関包括補償保険の補償範囲にあたり保護される」とのことである。
■サイバー攻撃は12月8日に行われた
昨日12月15日、アクバンクが行った説明によると、同行が被ったリスク額が最大4百万US$に上るとのこと。また、サイバー攻撃の発生日は「12月8日」と発表した。
■全世界で攻撃が行われた
他方、ロイター通信は12月12日に国際ネットワークが全世界の銀行に対しサイバー攻撃を行ったと報じた。
サイバー攻撃は銀行のSWIFT(国際銀行間金融通信協会)に向けて行われた。2016年4月にはバングラデシュ中央銀行も大規模な攻撃を受けた。
■11,000の金融機関が利用
世界で11,000の金融機関が利用するSWIFTは国際間の金融通信において最も重要な手段となっている。Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunicationの頭文字をとり、3,000の金融機関を株主とするベルギー・ブリュッセルに設立されたサービスであり、加盟金融機関間の金融通信において標準的かつ安全な環境を確保する。金融取引において、現物ではなく、金融メッセージのみが通信される。
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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:41774 )