シリア:アレッポ東部から「大規模脱出」
2016年12月16日付 al-Hayat 紙

■アレッポ東部からの「大脱出」

【モスクワ、ロンドン、ニューヨーク、ジュネーヴ、ベイルート、本紙、ロイター、AFP:ラーイド・ジャブル】

昨日、数万人の民間人とシリアの戦闘勢力によるアレッポ東部からの「大脱出」作戦が始まった。これはシリアとイランとの合意を経て、トルコから履行の約束を取り付け、ロシアがその実施を保証した合意に従うものである。昨日、負傷者と民間人を含む第一群がアレッポ西部郊外にある反体制派の占拠地域に到着した。血塗られたの戦いが始まって4年以上経過したが、今回の出来事をうけ、シリア政府軍によるアレッポ制圧に弾みがついた。一方、フランスは安保理に対して避難民救出のためにアレッポに関する臨時会合を開催するよう要請した。

ロシア国防省は、アレッポ東部の諸地区から戦闘員と民間人を脱出させるための合意の公正な履行を成功させたとして、ロシアとプーチン大統領の役割を強調した。さらに昨日、海外にいる外交団のうち武官を招集し、今回の作戦についてブリーフィングを行った。ロシア軍のワイリー・ゲラシモフ参謀総長は、この作戦のフォローアップをプーチン大統領が命じた強調し、脱出者の輸送車両にロシア将校が同伴すると述べた。なお同氏は、戦闘員を脱出させるために21キロメートルに及ぶ人道回廊が開設されるとし、戦闘員を輸送するバスは、アレッポ内を6キロメートル、それから武装組織が掌握する地域を通って西に15キロメートル進むと述べた。

ロシア外交筋が『ハヤート紙』に述べたところによると、ロシア政府は「責任のある役割を果たし」ており、それこそが「プーチン大統領の忠告」と「ロシア軍将校の隊列の随行」に関する発表の意義であるという。またシリア政府が今回の合意を守る限りにおいて、フメイミム空軍基地はロシアの持ち場であると強調した。ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、アメリカがいかなる形でも事態の正常化に参与しなかったと述べた。また今回の戦闘停止と撤退措置は、水曜日午後に行われたプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領との会談を受けたものであると強調した。またロシアのセルゲイ・ラブロフ外相はジュネーヴにおけるロシアとアメリカの有識者会議の中止を確認した。

(後略)

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( 翻訳者:本田美紅 )
( 記事ID:41775 )