AKP&MHP vs CHP、「代わりにみんな言ってくれた」
2016年12月17日付 Hurriyet 紙
ビナリ・ユルドゥルム首相は、議長を務めた最後の中央執行委員会(MYK)の会議において、大統領府官邸で行われた3党首会議についての詳細を公表した。ユルドゥルム首相は、民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首が共和人民党(CHP)のケマル・クルチダルオール党首を多くの点で批判したことを明らかにし、「ありがたいことに、バフチェリ党首が私の代わりにすべてを言ってくれた」と発言した。ビナリ・ユルドゥルム首相は、中央執行委員会(MYK)において各政党と一同に会した。ユルドゥルム首相は、イスタンブル県ベシクタシュにおける爆発テロ後、野党の党首らと大統領府官邸に集まり3党首会議に関して会見を行った。同首相は、MYKの会議においてデヴレト・バフチェリMHP党首がケマル・クルチダルオールCHP党首のアダナ県での集会について言及し、「CHPとして、国民の民主主義党(HDP)との相違点がなかった。なぜ集会であのような演説を行ったのか」と批判したことを明らかにした。同首相は、「ありがたいことに、バフチェリ党首が私の代わりにすべてを言ってくれた」と述べた。
■学友であると話した
バフチェリ党首の批判に驚いたとも述べたユルドゥルム首相は、「バフチェリ党首は、私とは学友であると話してくれた。そして『私が批判しよう』と自ら言ってくれた」と話した。さらに同首相は、バフチェリ党首はCHPが憲法改正に不参加であることも批判したと発言した。
■テロに対する国外からの一致した発言
ユルドゥルム首相はこの会議において、対テロ闘争に関して意見の一致に達したと発言した。同首相は、クルチダルオール党首並びにバフチェリ党首に確認を求めた共通の認識により、「対テロ闘争について国外に発信していこう」という提案に至り、2党首もこの提案に賛成したと発表した。ユルドゥルム首相は、公正発展党(AKP)、CHP,そしてMHPが合同委員会を結成し、国外の代表者らや近い存在である市民団体らの仲介を通じて、ヨーロッパを始めとする数多くの国で、トルコに対して続くプロパガンダを防ぐために努力することで合意したと述べた。
■大統領制のためのロードマップ
ビナリ・ユルドゥルム首相は、12月14日に議長を務めた中央執行委員会の会議において、大統領制についても議題に上げた。各政党のメンバーらは、大統領制については問題なく国会を通過するだろうと発言した。MYKでは、大統領制が国民にどのように説明されるかについても、ロードマップが作成されたと述べられた。これによると、AKPは大統領制のプロパガンダを2本の柱でまとめるつもりだ。それはつまり、「安定」と「国会の強化」を強調することだ。AKPの青年支部と女性支部においても、キャンペーンが広告されるという。青年支部と女性支部は、大統領制を学生や主婦、そして働く女性らをそれぞれ分けて、別々に説明していくという。ユルドゥルム首相は、MYK会議においてイスタンブルで起きたテロ事件に関しても、メディアが非常に敏感になっていると述べ、「今現在、メディアの情報はわれわれより先を行っている」と発言したことが伝えられた。
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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:41778 )