アブデュルハミド2世の第5代にあたるニルハン・オスマンオール氏が、一家の一人が政界入りすると述べた。
エセンレル自治体文化事業局で行われた『子孫の伝えるキョセム・スルタン』というプログラムで、アブデュルハミド2世の第5代にあたるニルハン・オスマンオール氏が最近の話題に触れた。彼女はトルコや中東で発生している問題について自身の見解を、「君主の離宮」で発表した。
ニルハン・オスマンオール氏は、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領が政治的に孤独を感じているのを最もなこととし、次のように述べた。「私は彼と面会した際に、彼に『あなたは私のおじいさんよりも幸運ですよ、なぜなら国民はあなたを支持しているからです』と伝えしました。彼も『お蔭さまで』と述べました。7月15日の夜、国民は大統領に大きな力を与えました。大統領はトルコに、テロに対する行動を呼びかけました。これから分かるのは、国民皆が責任を引き受けたのです。国会議員たち、首長たち、地区長・村長たち、学者たち、老若みなが、もっとこの責任を背負わなくてはなりません。これは、一政党の見解を追求しているのではありません。イデオロギーにとらわれることなく、国家の存続ために、一つになる必要があるのです。この国に何か起こるようなことがあれば、残るものはなにもないのです。」
■政界入り
家族の一人が政界入りをすると述べたオスマンオール氏は、「私たちは大統領と最後に面会した後に、一族内で彼を決して一人にはしないという決定を下しました。一族として、成員の一人を通じて政治と関係することになるでしょう。今の段階ではその名前を申し上げることはできませんが、その人物を決めました。私たちは、大統領が政治的に孤独である姿を見てきました。だからこそ、私たちは一族として、彼により一層寄り添うことになると思います」と語った。
■トルコはこの戦いに勝利する
同女史は、ムスリムが一つにならなくてはいけないとの見解を示し、以下のように述べた。
「私たちは中東に顔を向けました、[そうすると]みな我々を『後進的』だと言います。アブデュルハミド2世もかつて、ムスリムたちの統合を求めて中東に関心を転じました。当時はEUのようなバカげたシステムはありませんでしたが、それでもヨーロッパから離れることはありませんでした。ヨーロッパの人々の洋服やその着方は決して受け入れませんでしたが、彼らの科学技術は常に認めていました。今のトルコも、このような状況にあるのです。科学技術に対しては、常にオープンな姿勢をとらなくてはなりません。素晴らしい日々が我々を待っていることを願いますが、中東の宗派問題は大きな衝突を生んでいます。イスラム世界は、いまのこの状態から一刻も早く抜け出す必要があります。彼らを、敵と呼ぶことに違和感を感じます。敵というのは、ちゃんと向かい側に立ち、そうして戦い、そして勝つか負けるかなのです。彼らはそういった敵ではありません。彼らはみな背後から攻撃してくるのです。トルコに対し、彼らだけで真っ向から挑むことができないのです。いつも何かの道具を使ってきます。ただ彼らは理解しなくてはいけない。すなわち、トルコは最終的に、この戦いに勝利する側にいるということです。この戦いでトルコを敵としたものは、ひどく大きな損害を被ることになるでしょう。」
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( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:41820 )