TİGSAD(全下着衣料工業組合)のオズディンチ副会長は、下着衣料業界で5万人の人手が不足しているとして、「職人は3千リラの稼ぎだが、デザイナーは1万リラを得ている」と語った。
約100億ドル規模の市場を持ち、昨年は12億ドルの輸出を行った下着衣料業界では、質の高い労働力の不足という問題が起こっている。毎年、成長し続け、30万人の雇用を創出している下着衣料業界は、5万人の人手を求めている。
サバフ紙の報道によると、TİGSAD(全下着衣料工業組合)のバフリ・オズディンチ副会長は、業界では質の高い労働力が5万人以上不足していると述べて、「今は、まったく経験のない初心者にも最低賃金が保証されている。通常の職人は3,000リラ(約10万円)、デザイナーは10,000リラ(約33万円)以上の給与だ」と述べた。
熟練工の問題は年ごとに大きくなっていることを強調したオズディンチ氏は、「最も不足しているのは、機械係、倉庫係、裁断係であると感じている。新世代の若者たちは、衣料業界で働くことにあまり魅力を感じていない。このため、この業界を好きになってもらい、さらに彼らの就職を保障するために、大学と職業高校で縫製学部を増やすための活動を行っている。」と述べた。
■雇用への刺激も必要である
オズディンチ氏は、若者の失業率が高い東部と南東部を刺激して様々な改革が行われれば、生産拠点をそこへ移転することもできると述べた。
「南東部では、投資に対してはとても大きな刺激がある。しかし、私たちは雇用が刺激されることを望んでいる。なぜならば、下着衣料業界の生産投資はそれほど高くはないからだ。全体的な奨励策が必要だ。レースや布、ゴムといった協力部門なしには、生産者は東部にやってこない。全体的な奨励策が実現すれば、地域の雇用問題にも我々の業界は大きな貢献ができる。」
■世界のトップ3
オズディンチ氏は、トルコの下着衣料業は、輸出において世界で3位以内であると述べ、こう語った。
「世界規模で有名なメーカーの多くが、トルコで生産を行っている。さらに、自国のメーカーも生産を行っている。契約生産でヨーロッパに輸出している。トルコのメーカーはというと、中東、北アフリカ、中央アフリカ、イラン、パキスタン、アゼルバイジャン、テュルク諸国、ロシアとウクライナへ輸出している。」
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:41833 )