クルトゥルシュ副首相「シリア政策は頭からまちがっていた」
2017年01月05日付 Hurriyet 紙


ヌマン・クルトゥルムシュ副首相は「私は当初からシリア政策は間違いだらけだったと確信しているものの一人です。勿論アサド体制の、残虐者らを支持するつもりはありません。今はこの状況の修正に入っています」と語った。本紙アンカラ事務所の来賓となったクルトゥルムシュ副首相は「地域が再構築されようとしている」と強調する中、要約すると以下のようなことを述べた。

■一組織と見なければならない

「(オルタキョイ襲撃)おそらくキルギスから来た人物によるものです。この種の襲撃を実行した者らを一組織と見なければなりません。一組織の様々な支部です。襲撃を行ったメンバーは違いますが標的は同じです。重要なのは大きな構図を捉えることです。相手の組織は随分とプロになったようです。自爆テロを想定可能ですが、このような襲撃は非常に興味深い。おそらく内部に支援者がいたはずです。これらの襲撃は全て検討されています。脅威はただ一つの組織によるものでないため、我々の仕事は実に極めて困難です。

■深刻な諜報活動

(クルチダルオール氏とバフチェリ氏に対する暗殺未遂疑惑)政治に携わる誰もがこのような危険に晒されているのは明白です。非常に深刻な諜報活動があります。 特に政党党首らに関し。この種の個人的な行為でバフチェリ氏に、クルチダルオール氏に暗殺が実行されるとお考えなさい…。そんなことは起こりませんように。暗殺が成功するのはおろか、トルコの政治は揺れています。ロシアとの関係改善プロセスに入っていなかったならば、ロシア大使暗殺では非常に厄介なことになったでしょう。

■親族関係を利用

(移民政策)多分我々の移民についての問題点は早急な移民省の設立です。混乱した地域からの移民は特に一時的な管理が必要です。彼らは親族法を利用しています。しかしこれは非常に微妙な点です。キルギスやトルクメニスタンから来た国民に規制を敷くことはありえません。トルコは彼らにとって第2の祖国なのですから。

■これは第2のサイクス=ピコ条約

大局は極めて明白です。一世紀前の茶番の第二幕が演じられているのです。この地域は再構築されて、バラバラにされようとしています。この地域でこの茶番を終わらせられる唯一の国がトルコとみられており、よってトルコが茶番に介入しないよう望まれているのです。これはトルコの統治構造とおよそ全く関係ありません。こ れは第2のサイクス=ピコ条約です、極めてはっきりとしています。10年前に比べて宗派の観点からですと、当該地域はより一層分裂している状況にあります。ことの始まりは1991年のイラク占領です。

首相はイラク訪問の際、イラク中央政府とバシカ駐留のトルコ軍の存在について会談を開く予定です。バシカで彼らを安心させる提案をしています。撤退は問題ではありません。当初からシリア政策が間違いだらけだったと確信しています。当然、アサド体制、残虐者たちを支持していません。現在これらの問題を修正しています。シリアでロシアと会談を行う予定ですが、そこでアレッポにつき良いアレッポ協定を、それを通じて良いシリア和平を築き上げなければなりません。モースル問題でも新しいアプローチでイラク政府と合意がなされる必要があります。まず停戦を適切に実施し、その後で交渉の場を設けることが肝要です。このような殺人者が交渉の場に立ち会うことは人道的ではないと思います。しかしそこには和平プロセス会議の開始と共に相互に決定を下す交渉相手の人びとがいます。

状況は、もし彼らが言ったことを実行すれば、トランプ氏が関係するよりも可能な限り早く中東からの撤兵を選ぶことで対応する方向にあります。しかし、政治とは不明瞭なもので、1月20日までまだ時間が多く残っています。ロシアは、シリア現体制を支持し、戦争前に持っていなかったほどの力を得ました。ロシアは改めて中東に戻ってきました。アメリカは適切な対処ができず現地でのイニシアチブをロシアに譲ってしまったのです。

■アメリカは態度を変える

アメリカとの緊張関係の緩和を望んでいます。2つの事案があります。フェトフッラー派テロ組織がいまだにそこで機会を利用してネットワークを維持しようとしています。一刻も早く引き渡しを行って結果を手にし、少なくとも引き渡し過程で逮捕が実施されるものと信じています。第2の問題はクルド民主統一党(PYD)問題です。中東で一連の安定化が始まるにつれ、ここでテロ組織を通じて存在をみせるのか、それともトルコのような伝統がある国と同盟するのでしょうか?私はアメリカがトルコと同盟を行い、はっきりと、公の態度を変える方向に進むものと信じています。早急にPYDの支援をやめましょう。」

■レイナ・シェアで92名が法廷に

レイナ攻撃後、SNSのアカウントでシェアした92名が裁判所に送致された。一部のアカウントが凍結される件でTwitterやFacebookとの関係は少しだけ回復した。こうした会社からも支援を受けている。

■本紙に語った

副首相及び政府報道官ヌマン・クルトゥルムシュは本紙に表敬訪問を行った。クルトゥルムシュ副首相はアジェンダについての質問に答え、本紙アンカラ代表ハンデ・フラトにも新しい仕事が成功するようにと祈り、花瓶をプレゼントした。

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( 翻訳者:市野太音 )
( 記事ID:41898 )