パレスチナ:当局とハマースが電力危機について互いを非難
2017年01月10日付 al-Hayat 紙

■当局とハマースはガザ地区の電力危機に関する責任について互いに非難

【ガザ:ファトヒー・サッバーフ】

一昨日、イスラーム主義勢力とガザ地区諸勢力及びハマースが管轄するガザ地区のエネルギー局局長ファトヒー・シャイフ・ハリールの間で行われた会議は失敗に終わった。深刻な電力危機については、数週間前から何の解決にも至っていない。かたやパレスチナ当局とハマースは、この危機に関する責任をめぐり非難の応酬を繰り広げている。

情報筋は本紙に対し、分裂したファタハとハマースの両当事者は自派の利益、パレスチナの公務や重要施設に関する主張に固執しているため、特に政治的、財政的な障害がある場合において、電力危機やその他の危機に解決策が見出されることはないだろうと述べた。

西岸のエネルギー局はパレスチナ当局の管轄下にあり、パレスチナの電力部門について公的な責任を有している。一方でハマースはガザ地区のエネルギー当局と配電会社を管轄している。このため電力危機は複合的なものとみなされている。

配電会社が、ガザ地区唯一の発電所の稼働に必要な燃料の価格を前払いすることになっている。その資金はガザ地区内の約25万の契約者(一般家庭や商業施設など)の消費電力から集められることになっている。しかし、配電会社は6万の契約者が(支払い)義務を怠っていると主張している。

配電会社は業務内容や月々の集金額の詳細を目に見える形で市民に提供していない。ガザ地区の多くの市民は、今般の電力危機に関する責任はハマースにあるとしたが、その一方でハマースとガザ地区のエネルギー局は西岸のエネルギー局とパレスチナ当局に電力危機の責任があるとした。

(後略)

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( 翻訳者:熊谷真結子 )
( 記事ID:41944 )