サウジ:Twitterで拡散されている衝撃的な動画
2017年01月13日付 al-Hayat 紙
■男が女の乳児を窒息させる衝撃的な動画
【リヤド:本紙】
「こいつを告発して、死刑にしてしまえ」。これは、SNSで拡散されたある動画を見て、激怒したサウジ人たちの口調である。生後数か月にも満たない乳児を虐待する人間らしい感情の欠けた男が、その動画の中で乳児の首を絞め、窒息させようとするのである。
その動画は多くのSNSで、わらに着いた火のように拡散した。「お母さんは、娘を腕の中で抱きしめたい」と訴えるTwitterのアカウント上で動画がアップされた直後のことである。そのアカウントの持ち主は、自分が虐待されている乳児の母親で、シリア国籍であり、夫はサウジ人であるとツイートした。さらに「娘が生後1か月のとき、夫は私から娘を引き離したわ。私は彼から娘を殺してやるって脅されているの」とツイートした。彼女は同アカウントで、この「虐待」から乳児の娘を救うために助けてほしいと懇願した。
また母親は、「すべての高官、すべての弁護士、すべてのこの件に影響力を持つ人へ。虐待からわが子を守ってください。#お母さんは_願う_娘を_腕の中に(ハッシュタグ)。連絡ください。すべてを伝えます」とツイートした。
この衝撃的な動画に対するSNS利用者たちの反応は様々であった。父親を「無慈悲」であると批判する者もいれば、この夫のもとにわが子を置き去りにしたのだから、母親は無責任だと批判する者もいた。彼らは、彼女のアカウントのページ上で、夫のことをすぐ警察に通報するよう求めたが、彼女は「私の問題は警察では解決しないわ。私は外国人で、許可なしに結婚したから」と応じた。つまり、彼女が警察に行けば、すぐに追放されるのである[サウジ人と結婚する場合、外国人は同国政府発行の結婚許可書が必要]。また、彼女は批判してきた者に対し、「私を中傷する前に、このことを理解してほしい」と懇願した。
母親を名乗る人物に対する第三者からの攻撃は絶えなかった。彼らは彼女の立場を受け入れず、その反応は多岐に渡った。その中には、彼女の話に納得せず、でっちあげだと批判する者もいれば、たとえ国から追放される代償があったとしても、この「野獣」の手に娘を置き去りにしたのだから、どんな言い訳も受け入れられないとする者もいた。また、この二人は、これは人権問題であると喚起した。一方、ある者は、乳児殺害未遂の容疑で父親を逮捕するよう求めた。
(後略)
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( 翻訳者:藤木郁理 )
( 記事ID:41956 )