イラク:モスル市奪還作戦が進展
2017年01月14日付 al-Hayat 紙

■「ダーイシュ」〔IS〕は8家族ごとに1つの家に押し込める

【ニーナワー:バースィム・ファルニスィース】

モスルの戦場司令官は、「南部三角地帯」の奪還の成功後、同市〔ティグリス川〕左岸部への攻撃の終わりは近いと強調した。他方、「人民動員軍」は、左岸部諸地区の奪還のために予定される作戦を支援するため、増援を送ることを強調した。

こうした最中、モスル市の一部地区の住民たちは〔イラク軍の〕テロ撲滅部隊に対し、これら地区の解放を早期に進めることを懇請した。住民たちは、「ダーイシュ」が一般人にまぎれて構成員を移動させるため地区の家々を明け渡させ、「8家族ごとに1つの家に押し込めている」ことを強調した。

イラク軍の攻勢は、「国際的〔有志〕連合」の支援により、モスル市の左岸部諸地区の80%、約150平方キロメートルを制圧した後、さらに加速している。これにより数日以内には同地区の完全な制圧が可能になると期待されている。

モスル奪還作戦司令官のアブドゥルアミール・ラシード・ヤーラッラー参謀長は、昨日の声明において、「緊急対応部隊と連邦警察第5師団は、〔モスル市〕南東部のシュメール地区とサヘルーン地区を解放した」と述べた。

加えてラーイド・シャーキル・ジャウダト中将は、「我々の部隊は左岸部への攻撃の終わりと南部三角地帯の完全な制圧と奪還に近づいている。シュメール地区の横断を完了し、ヤリムジャ地区方面に進撃するまで600メートルを残すだけだ」と述べた。また、同中将の部隊が「数十名のテロリストを殺害し、自爆攻撃者が操縦する3台の装甲車、8つの爆弾ベルト、30個の地雷を破壊した」ことを指摘した。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:鈴木愛理 )
( 記事ID:41965 )