エルサレム:シリア反体制派の派遣団が支援を求めてイスラエルへ
2017年01月18日付 al-Hayat 紙
■「シリア反体制派」の派遣団が支援を求めてイスラエルへ
【占領下エルサレム:本紙】
シリア反体制派の派遣団が昨日(火曜日)から、エルサレムの「ヘブライ大学」所属機関「トルーマン研究所」の招待を受けてイスラエルを訪問している。この種の滅多にない訪問は、派遣団はシリア反体制派を「代表していない」、また訪問を「一種のイスラエル容認」と考えるアラブ人学生たちの怒りをかき立てた。
またイスラエルの『エルサレム・ポスト』によると、二人の反体制派、ウサーム・ザイトゥーンとシルワーン・カジョー(シリアのクルド人ジャーナリスト)がシリア危機について報告するために派遣団の団長になった。しかしアラブ人学生たちは両名の存在を激しく批判し、そのうち一人はこう述べた。「お前たちはイスラエルに助けを請えばよかったんだ。私たちはここで、イスラエルのせいで毎日死んでいる。」これに対し、ザイトゥーナは以下のように急いで弁明した。「イスラエルを含め世界は、シリア人が彼らの政権から受けている苦難について知らなければなりません。私たちは苦しんでいる人々の声を届けているのです。シリア国民は弱く、あらゆる国際組織の支援を必要としています。」
また対談の折に一人のシリア反体制派が述べた。「私たちは占領下ゴラン地域のイスラエルとの国境沿いに安全地帯を建設することを提案します。」そして、シリア人がシリア南部にシリア人のための「小さな国家」を建設するのを支援するようイスラエルに求めた。これは目下、政権打倒や交代が不可能なアサド政権から離れて暮らせる地帯のことだ。
またこの反体制派は、イスラエルの役割とは、「反体制派のために政治的な援護を形成すること、またゴラン高原での安全地帯の建設と飛行禁止区域の設置をめぐり私たちを支援するよう、アメリカのドナルド・トランプ大統領を説得することである」と述べた。
また派遣団代表者の一人のカジョーは、以下のように述べた。「国境上の飛行禁止地帯の建設は反体制派に資するだけではなく、レバノンのヒズブッラーや他のテロ組織の脅威を遠ざけ、イスラエルの安全保障を強化することにもなる。」
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( 翻訳者:本田美紅 )
( 記事ID:41999 )