パレスチナ:パレスチナ人はトランプ大統領就任に抗議する
2017年01月21日付 al-Hayat 紙


■パレスチナ人はトランプ氏の就任を抗議で迎える

【ラーマッラー:ムハンマド・ユーニス】

パレスチナ人は昨日〔20日〕、ドナルド・トランプ米大統領の就任をデモで迎え、入植地建設活動とトランプ大統領がアメリカ大使館をエルサレムへ移転する決定を下したことに抗議した。また東エルサレムの「マアレ・アドゥミーム」という入植地として象徴的な村では、民衆抵抗運動の活動家たちが、アメリカ大使館をエルサレムに移転する決定に対し抗議した。さらにイスラエルのクネセト〔立法府〕に提出されたパレスチナのエザリアに位置する入植地(マアレ・アドゥミーム村)をイスラエルに併合する決議案に対して拒絶を表明した。

活動家たちは、この村を「太陽の門」と名付けた。「太陽の門」とは、レバノン人作家エリヤス・ホーリーがパレスチナにおける残留と帰還を題材にした小説の名前である。

民衆抵抗委員会の調整官アブドゥッラー・アブー・ラフマ氏は「入植者たちは、パレスチナの地にあるマアレ・アドゥミーム村に滞在するのではなく、観光しに来るようになった」と述べた。さらに同氏は、トランプ氏のアメリカ大使館をテルアビブからエルサレムに移転する決定と、「ユダヤの家」という入植者らが支持母体の政党が提出した、入植地をイスラエルに併合するための法案に対して拒絶を表明した。

アブー・ラフマ氏は「イスラエル警察は大人数で占領地区に来て、5人の活動家を逮捕し、取り調べのために移送した」と述べた。「マアレ・アドゥミーム村」はヨルダン川西岸地区で最大のユダヤ入植地であり数万人が居住する大都市で、エルサレムからエリコ郊外まで広がっている。

またナブルスやヘブロンなどの多くの西岸地区の都市でデモや抗議活動が発生した。さらに、パレスチナ民族評議会の多くの議員が、ヨルダンの首都で会合を開き、会議終了時にはアメリカ大使館をエルサレムに移すトランプ氏の決定に対し拒絶と抵抗を表明した。

(後略)

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( 翻訳者:朝武絢奈 )
( 記事ID:42014 )