アラブとペルシャの間でトゲオアガマを食べる(その1)
2017年01月21日付 al-Hayat 紙

■トゲオアガマ を食べること:アラブとペルシアの間で

【アブドゥルアジーズ・サウィード】

私と文通しているイランのアフワーズ地区に住む友人が、―イランで検閲と禁止されている事情に従って―アラブ人がトゲオアガマを食べるのは本当かどうか 尋ねてきた。私には彼が奇妙であ るように思え た。彼がそう質問したきっかけというのは、彼が彼のイランの地で現代のペルシア人と交わした議論である という。ペルシア人はアラブ人に難癖をつける。 アラブ人はトゲオアガマを食べている、ないしは食べていたからだという理由でだ!そこでペルシア流の差別が現れるのだ。かたや有名なペルシア文学では、アラブ人に対する批判 や軽蔑 が見られる。例えば『シャー・ナーメ』やその他の本の中では、アラブが衰退する描写を 探すことができる。彼らの理解の中では 、アラブ人は 乏しい 砂漠にすむ遊牧民のベドウィンで、しかも、 においがすっぱいラクダのミルクでさえ飲み、それがアラブの衰退の印だというのだ!
こうして、 民族的報復関係 は、アラブ人の手によって成されたペルシアの国に対するイスラーム的開放への反応、そして結果として生じたのである。しかし、そこには報復よりも深いものがある。それは、トゲオアガマの 政治的かつ民衆的な利用である。このテーマに関して、カ リフォルニア大学のタウラージュ・ダーリヤーイ教授のユニークな文書である『ペルシア世界とイランの歴史』がある。この本は、ホサーム・アイターニー教授がありがたいことにもアラビア語に翻訳し、『カルマン』というホームページで公開している。

(後略)

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( 翻訳者:兵頭輝夏 )
( 記事ID:42015 )