大統領制憲法改正案、議会通過
2017年01月22日付 Hurriyet 紙

トルコ大国民議会(TBMM)総会で、憲法改正の法案が339票で可決され、成立した。この結果を受けて壇上にあがり感謝の演説を行ったビナリ・ユルドゥルム首相は、「ついに(憲法改正法の)決定は国民のものだ。国民の出す結論を、我々は喜んで受け入れる」と述べた。アイシェ・ヌル・バフチェカプルTBMM副議長が投票の結果を発表しユルドゥルム首相を壇上に招いた際、レヴェント・ギョクCHP会派副代表が発言を求めた。ユルドゥルム首相を壇上に呼んだバフチェカプル副議長に反発を示したCHPの議員らは、議場を後にした。CHPの会派の中でユルドゥルム首相のコメントを聞いたのはアンタルヤ選出のデニズ・バイカル議員とアイドゥン選出のメフメト・リュトフィ・バイデル議員のみだった。

18条からなる公正発展党(AKP)のトルコ共和国憲法改正に関する法案は、339票で可決され、成立した。
投票は、TBMM総会で全法案に関して無記名で行われ、488名の国会議員が参加して賛成339票、反対142票が投じられ、5票の白紙票がでた。2票は無効票とされた。
アイシェ・ヌル・バフチェカプル国会副議長は、投票結果を発表する前に、主権は無条件に国民のものであると述べた。バフチェカプル副議長は、投票が適切に行われ、法案が可決されたことを知らせた。
AKPの議員らは、投票の結果を起立と拍手で迎えた。
その後AKP党首でもあるビナリ・ユルドゥルム首相が登壇し、感謝の演説を行った。

■バフチェリMHP党首、会見

民族主義者行動党(MHP)のバフチェリ党首は、憲法改正法案が339票で成立した後会見を行い、「国民にとって幸運なことでありますよう。トルコ国民は、自分たちの行う評価によって、再び国民へ利益をもたらすだろう」と述べた。

■クルチダルオールCHP党首から厳しい会見

憲法改正のために国会で行われた会議と第2順の投票が完了した後、共和人民党(CHP)のケマル・クルチダルオール党首は、党本部に集まり記者会見を行った。
クルチダルオール党首の会見の冒頭は以下の通り。

今日の現状には深刻な懸念がある。何故か?1つめの理由はこれだ。国民から票を獲得し国民の代理を任じられている者たちが憲法改正に盲目的に署名したことだ。彼らを本当の意味で国会議員とは言えない。大統領府の代理は国民の代理とはなれない。

私は憲法裁判所(AYM)の審判を呼びかけている。憲法改正が提起できない条項をあなた方も主張すべきだ。法の優越をあなた方も主張すべきだ。この国の全ての国民の、特に司法の義務である。重要な改正がもう1つある。この議会で初めて与党が重きを占める票によって一連の憲法改正が実現された。

今日は2017年1月21日だ。我々の民主主義の歴史の観点からも重要な日だ。議会が自身の権限を委譲した日なのだ、今日は。この日は我々の独立戦争の観点からも非常に重要だ。この日は同時に議会が自分の歴史を裏切った日でもあるのだ。

■ヌマン・クルトゥルムシュ副首相、Twitterでコメント

ヌマン・クルトゥルムシュ副首相は、TBMM総会で憲法改正法案が339票で可決、成立したことに関連し、ソーシャルメディアTwitterのアカウントでメッセージを発し、「大国民議会で国民の意志の代理人らが新たな政治制度に「イエス」と言った。幸運をお祈りする。今や発言は尊い国民の番だ。決定も発言も国民のものだ」と記した。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:42017 )