美容室での入れ墨は禁止—警察、美容室の違法営業について警告
2016年12月15日付 Mardomsalari 紙
首都警察長官は、美容室での違法な医療行為に対しては取り締まりを行うと表明した上で、「美容室で入れ墨を彫るなどの医療行為は、いかなるものであれ、違法であり、違反者に対しては取り締まりが行われる」と述べた。
イラン学生通信の報道によると、大テヘラン治安維持軍のホセイン・サージェディーニヤー司令官は「全国の女性向け美容室および美容・衛生用品、ならびに医薬品に対する規制・監視に関する全国計画」の検討会議に参加する傍ら、記者団の前で「この会議で議論の中心となったのは、美容室、特に女性向け美容室で行われている違反行為をどう取り締まるか、であった〔‥‥〕」と述べた。
同氏は市民の健康を危険に晒す、美容室での一部の違法な医療行為について触れ、「美容室で入れ墨を彫るなどの医療行為は、いかなるものであれ、違法であり、違反者に対しては取り締まりが行われる」と強調した。
サージェディーニヤー氏はSNS上での美容室の無許可営業についても、次のように述べた。
数ヵ月前から、公共治安警察、ならびにサイバー警察は仮想空間で美容室が行っているこの種の活動についてモニタリングを行ってきた。彼らに対しては〔容疑がかたまり次第〕取り締まりを行う予定だ。他方、〔これらの美容室が行っている〕モデル活動に対する取り締まりでも、上々の成果が上がっている。
首都警察長官は違法な美容室に対する取り締まりについて、さらに「この種の美容室が行っている地下活動は、社会の健康をターゲットにしたものだ〔‥‥〕」と説明した。
同氏によると、ショップや美容室などでは密輸された商品が販売されており、警察にとっても頭の痛い問題となっている一方、これらの商品が〔国外から国内に〕持ち込まれる際、その規模は小さいために、持ち込みはごく容易に行われているという。これらの密輸品はテヘラン郊外の倉庫に劣悪な環境のもとで備蓄されており、公共治安警察や刑事警察は特別態勢で、これらの密輸された衛生・美容用品をモニタリングし、これらが消費市場に流入するのを防いでいるとのことである。
※訳注:ここで言われている密輸品は、しばしば個人が背中に大量の商品を背負って国境を往復する形で行われている。
自宅で行われている衛生・美容活動に対し、司法も取り締まりへ
国家タアズィーラート(矯正・裁量刑)庁長官はこの会議の中で、女性向け美容室の活動について、「無許可で営業をしている美容室は極めて多い。テヘランには1万ヵ所の無許可美容室があり、それらは市民の健康に深刻な害を及ぼす可能性がある。表に現れていないために、取り締まりができないというようなこともありうる」と述べた。
ジャムシーディー氏は美容室にはびこる不道徳について触れ、「美容室には未婚女性らを欺そうとする犯罪集団がいる。残念なことに、こうした美容室を通じて、人々〔=未婚の若い女性たち〕が国外に連れ出されるといったことも起きている」〔‥‥〕と付け加えた。
同氏は、残念ながら〔イラン国内で売られている〕医薬品の5%は国内に密輸されたものだと指摘した上で、「これは国民の健康に害を及ぼすものだ。医薬品の流通網にも問題があるとの報告も受けている」と述べた。
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( 翻訳者:SM )
( 記事ID:42088 )