ヨルダン:値上がり商品の不買を訴えた活動家を逮捕
2017年02月02日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ヨルダン当局、「革命」へ向けて値上がり商品の不買を訴えた活動家を逮捕
【アンマン:本紙】
ヨルダン治安当局は、火曜〔1月31日〕夜10時に、フェイスブック上でヨルダン不買運動のページを立ち上げた活動家イサーム・ザブン氏を逮捕した。同氏はヨルダンの首都アンマンにある自宅において逮捕され、逮捕前には同氏の携帯電話とパソコンが押収された。
本紙の認識では、逮捕が行われたのは、同氏が値上がりした商品やサービスの不買運動の成功に対するネット上のコメントの中で「革命」という語を使用した直後のことであった。活動家らによると、同氏はツイッター上で「革命へ向けたボイコットは成功した」と発信していたという。
「革命」という語の使用が、当局を刺激し、そのために不買運動の指導者の逮捕が急がれたようである。というのは以前、政府報道官である通信大臣が、不買運動は公のものであり、文明的な振る舞いであるとみなす見解を示し、政府はこれを阻止せず、法にも反していないと述べていたからである。
ザブン氏の代理人である弁護士のターヒル・ナッサール氏は「フェイスブック」上の投稿で、活動家のイサーム・サッファーフ・ザブン氏の逮捕は理由が明らかにされず、勾留場所も知らされていないと述べた。
ザブン氏はおよそ2週間前、卵とジャガイモをはじめとする値上がり商品の不買を呼びかけるページを立ち上げた。不買運動の参加者は約130万人に達し、そのページは広く大きな反響を獲得した。
同氏は、支持者のグループとともに「ヨルダン不買運動」公式ページを立ち上げた。このページへの参加者の多くは、商品の多くの値上がりに代表される一連の経済政策は続けるべるべきではないと確信している。
政府が携帯電話回線に対する追加徴税をほのめかしたところ、不買の呼びかけは携帯電話通信会社に対しても及んでいる。
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( 翻訳者:栗原利枝 )
( 記事ID:42094 )