スキャンダル!モスクで憲法改正「賛成」キャンペーン
2017年02月06日付 Hurriyet 紙


史上最も重大な日々を経ているトルコは、少しずつ国民投票へと向かっている。「反対」の票を投じようという者たちは標的にされ、路傍で「反対」のチラシを配る者たちは逮捕されるが、「賛成」キャンペーンの方はモスクにまで及んだ。

「賛成」キャンペーンはモスクにまで及んだ…。ウムラニイェ・モドコ・モスクのイマームであるヒュセイン・ギュレチは、2017年2月3日にウムラニイェ・イメス・サナーイー・モスクで行った金曜の説教で、「大統領制へ反対」を唱える者たちを不注意だと非難し、公正発展党(AKP)の活動を挙げながら「賛成」キャンペーンを行った。

(ニュースサイトの)Odatvで取り上げられた録音データによれば、イマームのヒュセイン・ギュレチは説教で「彼らは、物事が悪い方へ向かっていると言って中小業者の気分を害そうとしている。物事は悪い方には向かっておらず、良い方へ向かっていて、悪い方へ向かっていると言う者たちはそのように言う者たちに目を向けるだろう」と述べ、経済が悪い方へ向かっていると言う者たちを槍玉に挙げた。

■「足下を見よ…」

イマーム・ギュレチは、AKPの時代に開通した橋と幹線道路の名を挙げて述べた。「今日の反対者たち、これは何者なのか?それは世界最大の空港を望まない者たち。ヤヴズ・スルタン・セリム橋に耐えかねている者たちである。恥知らず、と首相は述べた、そうお前たちこそ足下を見よ。彼らを、恥じることなく動き回らせよ。そう、これらに反対する者たち、マルマライ、ユーラシア(トンネル)そしてエセンレルを望まない反対者たち、彼らは反対者だ。」

■礼拝者たちは異議、イマームは援助を求めた

報じられている録音データによれば、金曜礼拝のためにモスクへ来た人々は、イマームに反発している。録音データでは、「ここはモスクであり、私たちはお祈りに来た。お前は反対を唱える者たちを裏切り者だと言っている」との異議を受けてモスクのイマームは話題を変え、建設予定の54のモスクのために支援金を求めたことを聞くことができる。

■反発を呼んだ事件についてヌマン・クルトゥルムシュ副首相に問う

モスクでの「賛成」キャンペーンについて、政府報道官のヌマン・クルトゥルムシュ副首相にも質問があがった。ユルドゥルム首相がクルディスタン労働者党 (PKK)とフェトフッラー系テロ組織(FETÖ)が『反対』を唱えたと発言したことと、あるモスクのイマームがモスクで『賛成』キャンペーンを行ったということに関するある記者からの質問を、クルトゥルムシュ副首相は無視して発言した。

「トルコがリビアやイラク、シリアのようでなかったとすれば、その理由は投票が存在していることだ。トルコの国民はクーデター参画者さえも投票によって引き下ろすことができた。ある者たちは賛成し、別の者たちは反対を唱えるだろう。これは政党選挙ではなく、今回の件では様々な政党が賛成をめぐって意見を明らかにしている。反対においても同様だ。民主的に競い、国民が何を言おうとそれに従うのみである。我々はポジティブなキャンペーンを進めている。」

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( 翻訳者:金戸 渉 )
( 記事ID:42123 )