エジプト:低い売上高に印刷費の高騰……カイロ国際ブックフェアを取り巻く様々な困難
2017年02月02日付 al-Hayat 紙


■カイロ国際ブックフェアはいつリニューアルされるのか

【カイロ:サイイド・マフムード】

カイロ国際ブックフェア(先月26日から2月10日まで開催)は、古寂びた様相で溢れてしまった。おそらくは、若々しさを取り戻し、先駆的で由緒あるアラブの展示会としての地位を取り戻す改革的な奇跡を必要としている。

とはいえ、カイロ国際ブックフェアは未だに、エジプトの文化的な先駆性の軌道上にある歴史的な蓄積に依存している。その先駆性とは、エジプトが19世紀の終わりから1970年代までに経験してきたような近代化プロセスに伴う状況を経験しなかった、エジプトに隣する国々と比較することで分かる先駆性である。

この遺産に基づいて、カイロ国際ブックフェアの組織者たちは、競争的展示会という見方を有しているが、これは長兄の末妹に対する見方と何ら変わらない。こうすることで、組織者らは、栄えある過去に絶えず思いを馳せ続けているのだが、その一方で、最近の展示会には、新型のコミュニケーションツールや技術へのずば抜けた対応力があると明言している。

カイロ国際ブックフェアの組織者は、比較をすればいつも、財政的な弱さだけを理由に、自分たちのブックフェアの弱点を正当化している。資金は、アラブの競争者、とりわけ湾岸諸国の競争者に対し、対等な文化活動に参加している出版関係者や作家らにとって最大の刺激となった競争上の明白な優位性を与えているというのだ。

カイロ国際ブックフェアは、他のアラブの展示会を合計しても、来場客の数の上で勝っている。しかし、来場者数を売上高の数に変えてみると、途端にその優位は疑わしくなる。カイロ国際ブックフェアは、売上高の総額を公表していない。おそらくは、検閲が撤廃され、最近開催された第5回目リヤドブックフェアの挙げた売り上げ額には至ってないのだろう。

(後略)

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( 翻訳者:了源康平 )
( 記事ID:42149 )