オランダ企業、イスタンブル第三空港建設から撤退
2017年02月20日付 Cumhuriyet 紙
オランダのある企業が、KOM(北部森林保護団体)の介入の結果、取引信用を得られなかった。
イスタンブルの生態系を壊すと物議を醸している第三空港だが、この建設事業に参入を試みていたオランダの企業が、KOSの厳格な態度と見解によりプロジェクトからの撤退を余儀なくされた。
■信用機関から承認されず
これはオランダのある建設不動産業者だが、企業名は非公表で、どのプロジェクトの請負を希望していたのかも明らかにされていない。プロジェクト参加に向け、信用と保証を得るために、国際的な信用保険企業であるADSB(Atradius Dutch State Business)へ2016年に申請を行ったが、良い返答が得られずプロジェクトから撤退することを発表した。
■KOSの介入が結果を出す
ニュースサイトDihaberの報道によると、このオランダ企業が申請したADSBはKOSと話し合った結果、プロジェクトに関して詳細な情報を得た。ADSBの関係者とイスタンブルで会談したKOSのメンバーは、会議で、「プロジェクトがこの土地の生態系に植えつけるだろう恒久的な損害と、プロジェクトにより起きた労災死亡事故、郊外と市街への影響、そしてプロジェクトが不透明なまま進められていることへの一連の抗議」を述べたと明らかにした。
この件について先月ADSBの関係者の情報によると、オランダの企業が信用付与を拒否され、プロジェクトから撤退することになったことを発表した。
■「他の企業も撤退する可能性がある」
KOSは、Both ENDS(訳注:オランダの環境保護団体)のNiels Hazekamp氏からの情報として次のように発表した。
「オランダ企業の名前も、申請が却下された理由も明らかにされなかったが、KOSがADSBに懸念される事柄を説明するのに努力を費やした結果、オランダの輸出企業の空港建設事業への参画見直しに結びついたと言える。今回の輸出信用保険の申請撤回が、このプロジェクトに参加する他の企業が、その役割について再考する機会となるだろう。」
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( 翻訳者:岡田咲月 )
( 記事ID:42183 )