航空機撃墜事件が原因で2016年のロシア観光市場が大幅な減少となったアンタリヤで、1月と2月の観光客の増加が記録的レベルに到達した。
旅行代理店を通じて昨年1月~2月期に1,398人の観光客が訪れたBDT-ロシアからは、今年の同期間に27,000人の観光客が到来した。2月の増加は3422%増、または約35倍になった。
アンタリヤ市評議会観光業務グループ代表でNBK観光会社総務委員長のレジェプ・ユヴズ氏は、2016年1月と2月、2017年1月と2月においてアンタリヤに旅行代理店を通じて訪れた観光客数に関して論評した。2カ月分のデータでは、昨年の航空機撃墜事件が原因で大危機に陥り、9月以降再び関係が正常化したロシア市場で記録的な増加が確認された。
■2月の記録
ロシアをはじめ独立国家共同体(BDT)の国々を含めた市場では2016年1月・2月にアンタリヤに合計1,398人の観光客が訪れたが、今年の同期間ではロシア人観光客数が 27,075人に増加した。BDT-ロシア市場の2カ月の期間の変化が1837%であったことを明かしたレジェプ・ユヴズ氏は、2月に昨年360人であったBDT及びロシア市場の観光客数が、3422%増の12,679人に到達したことを述べた。この増加率は35倍以上になった。
■ヨーロッパ市場の減少
2017年1月・2月にアンタリヤに旅行代理店を通じて訪れた観光客の総数は25%減少となった。旅行代理店を通じてアンタリヤに到来した観光客数をみると、2つの主要な市場のうちドイツで50%減となった。昨年の1月・2月では104,452人のドイツ人観光客が訪れたが、今年の最初の2カ月では51,935人にまで減少した。スカンディナビア市場からは25%減の5,643人となり、イギリスからは41%減の5,024人、オランダからは72%減の1,873人、ベルギーからは48%減の1,622人が同地を訪れた。オーストリアからは62%減の1,070人、スイスからは78%減の758人、ポーランドからは40%減の334人、フランスからは98%減の16人の観光客が訪れた。
■中東-チェコ・ルーマニア市場は増加
ウクライナ、カザフスタンのような国々とロシアを含むBDT市場の記録的増加に加え、特筆すべきことにアラブ諸国を含む他の市場においても合計で507%の増加があった。この市場から昨年の最初の2ヵ月で1,599人の観光客が訪れた一方、今年の同期間には9,701人に増加した。チェコ・スロバ キア市場からは12%増の329人、ルーマニアから16%増の162人もの観光客が旅行代理店を介してアンタリヤへやって来た。
■ロシアの増加は9月まで続く
ロシア市場の昨年の深刻な減少を引き合いに出したレジェプ・ユヴズ氏は以下の評価を下した。
「ロシア市場の衰退によりアンタリヤは深刻な影響を受けた。関係修復により、かなり改善した。この点、アンタリヤの減少も増加も非常に激しいものだった。BDT-ロシア市場において9月末まで大幅な増加が続くと予想している。昨年9月に危機が解決されたからだ。9月後も増加は続いているが、今日のような大幅な増加とはならないだろう。我々はこの市場において年間340万もの観光客を見込んでいる。」
同氏は、ヨーロッパ市場の減退が来年のフェア以後修正されるよう望んでいると語った。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:山村 弥 )
( 記事ID:42227 )