■チュニジア大統領はイスラーム主義者を排除しない
【チュニス:ムハンマド・ヤースィーン・ジラースィー】
チュニジア大統領アルバージー・カーイド・アッスィブスィーは、チュニジアのイスラーム主義者らには政治的役割があり、彼らが「解任や排除」されることはないと明らかにした。これは、チュニジアが近隣諸国とともにリビア危機の解決のために行っている努力に対して、主要国が影響力を及ぼすことを警告したものである。アッスィブスィー大統領は、「チュニジアの政治的舞台においてイスラーム主義者らは役割を持っており、その解任や排除を行うつもりはない」と説明した。また、チュニジアの国民的統治体制は彼らの見解の違いをすべて受け入れることを示唆した。
同大統領は、リビア危機が近隣諸国(チュニジア、エジプト、アルジェリア)から離れて、主要国の利益のために捻じ曲げられることへの懸念を表明し、以下のように問いかけた。「たとえば、シリアで起きていることのように、リビア問題への介入において、ロシアがわれわれの側についたら、どうすればよいのか。そしてロシアがリビアへの介入計画についてアメリカやヨーロッパと〔勝手に〕合意してしまった場合、われわれのイニシアチブはどうなるのだろうか。」
同大統領は、〔チュニジアが〕リビア問題に関してイニシアチブをとること、そして内外の関係者らと会談することの重要性を強調し、「世界的な代役がわれわれに近づいてきている。ヨーロッパや西洋、ロシアの艦隊がわれわれからわずか数キロのところにいるのだ」と警告した。
また、アッスィブスィー大統領は、チュニジアが「リビアの完全な分解から最も大きな被害をこうむることになりかねない」ことを懸念し、治安上の脅威やテロ、国境侵犯、そして経済危機〔の懸念〕を述べた。
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( 翻訳者:森山花彩 )
( 記事ID:42280 )