ティラーソン国務長官と、エルドアン大統領、ユルドゥルム首相、チャヴシュオール外相との会談では、アメリカとクルド民主統一党(PYD)/ クルド人民防衛隊(YPG)間の提携に対するトルコ政府の反発が重要な位置を占めた。しかし、ティラーソン国務長官は、チャヴシュオール外相との共同記者会見で、 3度トルコ側がPYD問題が微妙な問題であること、同組織とPKK(クルディスタン労働者党;非合法)との類似に触れたにも関わらず、アメリカ政府はこの組織と連帯しないと約束するのを避けた。同長官は、この問題で重要な議論が続いていくとし、「トルコとアメリカはイスラム国との共闘を継続していく」と述べた。
■難しい決断、難しい選択
ティラーソン長官が、イランが中東地域に害を与えることに対して提携を唱えたことも注意を引いた。また、ギュレンの引き渡しの問題でも「約束」と捉えられる言葉を用いなかった。
アディル・オクスズ氏のビザが発行されないことについて、アメリカ領事館側が連絡を取ったのは、通常の手順であると強調した。
ティラーソン長官は、記者会見で「YPGとラッカ作戦が会談の焦点だった。議論は続けていき、どのような選択肢があるのかを探っていく。難しい決定と選択である」と述べた。
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( 翻訳者:前口翠里 )
( 記事ID:42389 )