■選挙法制定のため政府に許された期間。政府は国会の延長を躊躇。
【ベイルート:ムハンマド・シャキール】
レバノンのナビーフ・ビッリー国会議長が、国会延長のため、昨日4月13日に行われる予定だった立法会議の開催を呼びかけた時、ミシェル・アウン大統領が国会の活動の1ヶ月間、1度きりの停止に乗り出すとは、ビッリーは予想していなかったと考えている人は間違っている。国会の活動停止は、5月31日に終わる通常国会の会期中、憲法第59条に明記された大統領権限に基づいて行われた。
アウンの表明に先立つ接触に同行した多くの政治家によると、ビッリーが会議の開催を呼びかけた時、アウンが今回行った措置を取りそうな空気があった。また、単なる呼びかけでは、レバノンを政治と憲法の危機に陥れないよう、政府に新たな選挙法の制定を急がせることになる。
彼らは、「サアド・ハリーリー首相が、大統領が国会の活動を停止する前の一昨日4月12日夜、アウンに会うためにバアブダーの大統領宮殿に向かったのは、レバノンが前例のない新たな市街戦に陥るのを防ぐという兆候のようなものであった」と強調。「なぜなら、レバノンの政治状況は、3つのキリスト教政党が率いる街頭抗議活動と、イスラーム系が多数を占める立法会議開催派とに分裂されることになる。国会延長に賛成票を投じる国会議員の過半数は、ムスリムである」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:増田瑞紀 )
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