イスタンブル市長「ノーから、メッセージをよみとる」
2017年04月18日付 Hurriyet 紙

第12回「イスタンブル チューリップ祭り」のオープニングセレモニーでイスタンブル広域市長カーディル・トプバシュ氏がスピーチした。その中で「とても繊細なメッセージがある。思うに、全政治家たちと皆が読み取れるだろう。国民のこのバランスは本当に見事なものだ」という国民投票に関するコメントも見られた。

「イスタンブル、チューリップに会う」というスローガンのもと今年12回目となるチューリップ祭りのオープニングセレモニーは、エミルガン・コルスにあるベヤズ・キョシュク庭園で行われ、イスタンブル広域市長カーディル・トプバシュ氏も出席した。セレモニーには、イスタンブル市長の他、イスタンブル姉妹都市45周年を祝ってトルコに来ている日本の下関市長の前田晋太郎氏、在イスタンブル・パキスタン領事ユスフ・ジュネイド氏、イスタンブル広域市の役人たち、一般市民も参加した。

■国民のこの繊細なバランスは本当に立派なものだ

記者たちの国民投票に関する質問へトプバシュ市長はこう答えた。「今日、ご覧のとおり、チューリップによって、また違ったイスタンブルとなっています。明日さらに異なったトルコ、異なった未来、各自治体が映し出した成功が、政府の下でもこうなるということを示しています。私個人として、心からそう思っています。正しい決定であったと、そして我々国民に流れる常識的判断とその心を通じた評価を信じています。とても繊細なバランスが表れました。このことを全政治家が良く読み取る必要があります。しかし、結果が出た時点でトルコの先が開けたといえます。鉄の鎖から、後見からトルコが救われることを望みました。このことは成功を示していますが、他方ではとても繊細なメッセージも含んでいます。思うに、全政治家、そして皆がこのメッセージを読み取れるでしょう。国民の繊細なバランスは本当に見事なものです。」

■「結果は既に出た。これを議論するのは正しくないと考える」

大統領制政府システムにより、後見と障害がなくなると言うトプバシュ市長は、以下のように述べた。「国民と政権の間にいる一連の機関でなく、国民が直接選んだ人たちが国を治めるべきと思います。市長たちのように、私たちのように。これは実現したのです。国民がこれに「イエス」と言ったのです。このことがかなり重要であり、既に結果は出たのです。大統領制の[是非に関する]議論を続けることはもはや適切でないと思います。議論は異なることを引っ張り出そうとし、適切ではありません。済んだことではなく、私たちは前を見るべきです。全政党も今後の流れの中で新たな備えを行うべきです。未来のための新たな試み、戦略をたてるべきなのです。そして、この我々が受け取ったメッセージをそれぞれの組織の中で検討することが必要なのです。国民のために、うまく行きますように。」

■イスタンブルへ2060万輪のチューリップ

祭典のオープニングセレモニーでのスピーチで「初めてチューリップ祭りが行われた時、我々が植えたのは600輪のチューリップでした。しかし今年植えたのは2060万輪です。今年は35万世帯がチューリップを育てました。350世帯の雇用となったのです」と述べたトプバシュ市長は、祭典に伴いイスタンブルのエミルガン公園、ゲズィ公園、ギョズテペ公園などの多くの公園にチューリップが植えられたと強調した。

■下関「火の山公園トルコチューリップ園」

祭典でスピーチをした下関市長の前田晋太郎氏は、下関とイスタンブルの姉妹都市締結記念45周年を祝う儀式に参加するため日本からやってきたと話した。つい20日前に下関市長になったとする前田市長は、下関の「火の山公園トルコチューリップ園」にイスタンブル広域市から送られた5万個のチューリップの球根が植えられ、大きな関心を呼んだと話した。

祭典で来賓の方々とチューリップのケーキをカッティングしたトプバシュ市長は、チューリップ博物館で画家イスマイル・アジャルの伝統絵画展の開幕を行った。

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( 翻訳者:岩田紗知 )
( 記事ID:42516 )