国民投票で「賛成」が勝利した後、MHP党本部では、「2019年を決める鍵となる政党になる」という見解が支配的だ。党本部で、党内反主流派における新党(結成)という主張に関しては、「ムフスィン・ヤズジュオールが大統一党(BBP)を設立したプロセスでの得票率」が例として示され、「新党という反主流派の主張はどうなるか」という質問が向けられている。
民族主義者行動党(MHP)が国民投票の結果を分析するに当たって、党が得票を減らしたという主張を調査している党本部において、「MHPがいなければ国民投票で賛成は勝たなかった。国民から賛成を引き出したのはMHPだ。我々は賛成の側にいたのだから、勝者は我々だ」という解釈が行われている。これらの見方に対しては、イスタンブルで公正発展党(AKP)の砦として知られているファーティフやウスキュダルのような区が例として示されている。これらの区とともに、アンカラ、イスタンブル、アンタルヤといった各県でAKPの票を失ったことが強調されている。
■2019年に50+1を獲得できないだろうという見解
国民投票後、各政党がその顔を2019年に向けることが必要であると表明されている一方、同党では、「MHPの価値は明らかだ。MHPは鍵となる政党となるだろう。2019年にMHPなしで大統領が50+1%を今日の状況下で獲得することは可能だろうか?2019年に51%に達するために同盟相手を探すだろう。2019年にどうなるかを決める党はMHPになる」という見方が示されている。
メラル・アクシェネルを始めとして、党から追い出された反主流派が新党を結成するか否かに関して政界で言われている情報を党本部も密に追跡している。しかし、MHPによると、反主流派が新党として歩み続けていったとしても、成功の結果が得られることは難しいと言われている。この状況に対して、1990年代に党との関係を切って大統一党(BBP)を設立したムフスィン・ヤズジュオールが例に挙げられている。「ムフスィン・ヤズジュオールのような、(民族主義)運動の中から来た人物でさえ、MHPから別れて、BBPを設立した。その後出馬した選挙において獲得した票の割合は2・3%程度であった。運動をよく知っている彼のような人物でさえ望まれた成功を手にできなかったとすれば、反主流派の仕事は非常に難しいと言われている。
■政治的分極化のメッセージは馬鹿げている
MHPのセミフ・ヤルチュン副党首はというと、昨日行った文書による発表で、党に向けられた批判に次のように反発した。「一部のメディア関係者は、(国民投票の)結果がトルコを2党制と分極化に向けさせたと主張し、また一部は、MHP支持者が国民投票で賛成票を投じなかったと主張した。国民投票の結果から政治の分極化というメッセージを読み取ることは馬鹿げている。その観点から、国民投票を各政党が過去に獲得した票の観点から評価すること、そしてそこから政治的な結果を得ようとすることは、大きな間違いである。」
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:42551 )