5月21日、エルドアン大統領、AKP党首に復帰
2017年04月28日付 Hurriyet 紙


「大統領制政府制度」に国民の賛意が示されて注目を集めるAKPは、5月21日に臨時党大会を開くことを決めた。タイイプ・エルドアン大統領が党員に戻り、再び党首に就任する見通しだ。5月2日には党中央決定執行委員会が開かれ、臨時党大会開催の決定がされる予定。同週の終わりにかけて内閣改造も行われるとみられている。

■どのように進められるのか

 ビナリ・ユルドゥルム首相は、火曜日にタイイプ・エルドアン大統領と会談した後、臨時党大会開催への動きを加速させた。ユルドゥルム首相は昨日、一部の党幹部と会談し、プロセスに関連する下準備を行った。以前から言われていたように、臨時党大会を5月21日に開催することが決まった。

■中央決定執行委員会を5月2日に開催

 ユルドゥルム首相は党大会開催の決定を取り付けるため、5月2日(火)に党中央決定執行委員会を招集する。決定には同委員会委員の同意だけで充分となる。その後、臨時党大会の準備を始める。15日間の法定準備期間を経て、ラマザン月に入る前に開催にこぎ着ける予定だ。党大会では党首と中央決定執行委員会が刷新される見通し。

■内閣改造

 ユルドゥルム首相とエルドアン大統領が進める、その他の重要事項は内閣改造だ。エルドアン大統領は内閣を大きく改造し、閣外となる数名を党中央決定執行委員会の委員に任命しようと考えている。そのため内閣改造は党大会の前、来週末までに実行するとみられている。エルドアン大統領の外遊予定も、スケジュールを決める要件となる。はこのプロセスは、副党首と会派指導部の刷新を意味している。

■「法整備」会議

 そのほか、政府で進めているのが、「法整備」関係だ。ユルドゥルム首相とデヴレト・バフチェリMHP党首が会談している間、党の幹部は司法省の官僚らと「「法整備」準備」について会議した。長時間に及んだこの会議では、官僚らが作成した選挙・政党法についての草案がたたき台になった。大統領選挙と国会議員選挙を同時に行う、といった改正憲法の条項を法制化させることが主題となり、より技術的なレベルの作業が行われたという。

■重要事項は決まらず

 上記の取り組みには、得票率制限、選挙制度のような注目度の高い案件は含まれていない。また、大統領候補が同時に首相候補にもなれるかといった重要事項も取り上げられなかった。AKP幹部は、そうした議論が必要な事項は2政党間の会合で取り上げられるとし、政治的性質を帯びる事項はMHPと共同の会合の後に決められると述べた。

■AKP関係者に動揺

 昨日、党大会の日時が発表されたことに関連して、この党大会が通常なのか臨時なのかについての混乱も生まれた。また、前回前日の会合では大統領府が臨時党大会の日時を一刻も早く発表するようにと求め、昨日もだれがこの発表を行うか注目された。AKP関係者は、ビナリ・ユルドゥルム首相が、臨時党大会の日時と、それを決める党中央決定委員会の開催日時も一般に向け公表するとみていた。しかし、首相からは日中に発表されることはなく、大統領府の情報筋が党中央決定執行委員会は5月2日に開催予定で、臨時党大会は21日に開催すると発表した。この情報はメディアに速報として伝わったが、その時アンタルヤでアフリカ・サミットに出席していたユルドゥルム首相からは何も声明はなかった。
 こうした経緯はAKP関係者を動揺させたが、陰では次のように言われている、すわなち、「リーダー2人の側近が原因の、ささいな連絡の不良を問題として取り上げるのは間違っている。大統領閣下と首相閣下は互いに非常に信頼し合っている。ユルドゥルム首相がやれ半年前、やれ半年後に辞任するといった問題は起きない。問題が起きたように見せようとしている人々は誤っている。」

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( 翻訳者:貝瀬雅典 )
( 記事ID:42570 )