CHPバイカル元党首の49%結集案に、CHP首脳部反発
2017年05月04日付 Cumhuriyet 紙

大統領選挙に関連し、共和人民党(以下、CHP)のデニズ・バイカル国会議員による、国民投票で「NO」を選んだ49%を繋ぎ止めるため、民族主義者行動党(以下、MHP)から追放されたメラル・アクシェネル氏、前マルディン広域市市長(管財人が置かれている)のアフメト・チュルク氏も名を連ねる2つのモデル提案に対し、対応策をCHPでも準備していることが明らかになった。

CHP党本部で49%を繋ぎ止め、さらに拡充するために、そ3段階のロードマップに基づいた取組が行われていることが明かされた。

前CHP党首でアンタルヤ県選出議員のデニズ・バイカル氏は、ケマル・クルチダルオール党首に対し2019年の大統領選に向け、「候補となるか、辞任せよ」と言い始まった議論は続いている。2019年大統領選に向け、バイカル議員が提唱するPASOK(全ギリシャ社会主義運動)とアフメト・チュルク氏、メラル・アクシェネル氏(を49%の陣営に担ぎ出す)2つのモデル提案は、党執行部で賛成を得られなかった。

■第1のステップは、関心事項の解明

CHP選挙担当のビュレント・テズジャン副党首がヒュッリイェト紙のバシャラン氏に対して述べた情報によると、CHP陣営の党執行部・技術専門家が49%の「NO」票を守り、陣営拡大に向けた3段階のロードマップに沿って取組が行われている。この計画の第1のステップは、国民投票で「NO」と答えた49%がどのような関心事項を持って団結したのかを解明すること。党執行部は、関心事項の分析を正確に行うことなく取組を行うと、49%陣営に被害をもたらすことになると述べている。

■第2のステップは団結させる言葉

第2のステップは、49%の層を固めるセメントの準備となる。このため、党は、「49%の『NO』戦線を団結させる言葉及び表現は何であるか?」との問いの答えを探す。今日まで続けられてきたやり取りが十分であったか否かが明確になり、広い範囲を包含する新たな言葉に基づき科学的調査が継続される。

■第3のステップは「YES」と表明した51%

第3のステップでは、国民投票で「YES」と回答した51%の陣営に訴えかけるために何を行うかを提示する。51%の陣営の支持を得るため、世論調査を行い、このグループにおける関心事項を調査する。

この段階で、(大統領候補の)名前の議論が不都合を生み出すとするビュレント・トゥズジャン氏は、以下の通りのべた。

■「誰か」ではなく、「原理」に基づいた議論

「この取り組みはケマル・クルチダルオール氏のリーダーシップのもと、進められている。これを放棄し、(人の)名前に引きずられて議論を継続することは、プロセスを妨害し役に立たない。CHP党首は、現在の政治構図のなかでこの責務を負い、これを先導する唯一のリーダーである。代表する基盤の広さ、選挙活動中のリーダーシップを考慮すると、議論されるべきでない唯一の名前は、同党首である。クルチダルオール党首は、現段階では、人の名前に引きずられて議論を行うのではなく、原理を明らかにし成功に焦点を充てた取り組みの準備をしている。我々全党員が行うべきことも、この枠組みにおいて(人の)名前に引きずられた議論でプロセスを早く分解ポイントに移すのではなく、運営及び原理を定める共通のポイントを重視する方法をとることである。現在、これに取り組んでいる」。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:42606 )