■継続するガザの公務員の給与減額
【ガザ:本紙】
今月に入って二度目の衝撃がガザ地区の公務員5万5千人に走った。というのも彼らが銀行から給料を引き下ろすと30%から50%分が減額されていたのだ。
ガザ地区における唯一の公立大学であるアクサー大学の教職員600名の衝撃がもっとも大きかった。彼らのなかには給料の12%しか受け取れなかった者もいたのだ。だが、ムハンマド・アッバース大統領によって「ファタハ」幹部を解任されたムハンマド・ダフラーン議員寄りだと「疑わている」公務員たちの状況は想像を絶するものであった。なぜなら彼らは給料が全額カットされたことに気づいたからだ。
ガザ地区のパレスチナ自治政府公務員組合のアリーフ・アブー・ジラード総裁は、パレスチナ自治政府は多数の公務員の給与全額カットし、また一方で全ての公務員の給料を2ヶ月連続で30%〜50%減額し続けたと述べた。また、アブー・ジラード氏は給与を打ち切られた公務員たちはダハラーン議員寄りで、また彼らは昨年末エジプトのリゾート地「アイン・スクナ」で「民族研究所」が主催した会議に参加した者たちであることを明らかにした。
給与削減は、マフムード・アッバース大統領が「前代未聞の措置」をとると脅迫した数週間後に行われた。この措置とは、ガザ地区でのハマース運動による「クーデター」を終わらせ、アッバース大統領に再び「正統性」を与えるためのものだという。
同様にアクサー大学の教職員たちも前例のない衝撃を受けた。つまり、彼らの給与減額率は80%から88%におよんだのである。
総合・単科大学労働者連合のムハンマド・アムール会長はおよそ600名の教職員が給料のうちのわずか15%しか受け取れていない、と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:吉川真優、庭野悠汰、野村和 )
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